「ねぇ、夏終わっちゃうよ」

@k_r__846

第1話

「ねぇ、夏終わっちゃうよ」


キンキンに冷房が効いた部屋で友達と電話をする。窓の外から蝉の声がよく聞こえる。毎日毎日ゲームして、ご飯たべて、寝ての繰り返し。 正直言ってつまらない。私もみんなみたいに外にいって線香花火したり海で遊んだりくだらないことで笑ったりしたい。でも私にそんなことする友達なんていない。「あーあ、私にも気が合う友達できないかなあ」とか考えるけど、なかなかこんな暑い夏に外に遊びに行ってくれる友達なんていない。弟はずっと家にいるけど反抗期なのか部屋に引きこもっている。部屋から出てくるのはご飯とお風呂。後はスタバとか?笑

 高校に入って作る友達間違えたなーなんて。まぁもう夏休みなわけだしグループなんて出来上がってる。もっときらきらしたJ K 送りたかったな。グループは変わるもんだとかいうけどなかなか変わる事なんてない。「あー、学校だる」こんな風に叫びたいけど、きっと

「頭いかれた?笑」

とか言われるんだろうな。一緒に言ってくれる友達がほしいな。

 私が海に行きたいとかいっても断る癖に何故か毎日ゲームには誘ってくる。その子しか友達いないからやるしかないけど。今日は朝一で電話がかかってきて、ゲームやろだってさ。ゲームやりながら話してる。

「夏、終わっちゃうよ」

友達はきれーにシカトする。「ふーん」とも言ってくれない。やっぱ、私都合のいいように使われてるんだな。


ほんとに女の子はめんどくさいね。

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