鳥のように

いつからかここに居た

始まりの記憶はあまりない


いつも綺麗に着飾らされて

時折ふと窓の外を眺めていた

そのたびに聞かれた



外の世界へ行きたいかと



私の答えはいつも同じ

黙って首を横に振る


そんなこと考えなかった

考えてはいけないと思ってた

そして何事もなかったように

また君へ話しかける



幾つもの季節が巡ったある日

誰かが私を連れ出しに来た


いつからかここに居た

最後の記憶ははっきりある



そこにはもう私は居ない

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