そのゲロはものを溶かし、リミッター壊されたその拳は山も破壊する。

少し復活したエアコン

第1話


 酒・・・それは、人を酔わせ、あらゆる弱さと強さを出させる強烈な薬である。


_______



なんでよ、なんで、合コンなんか


 普段から全く話さない相手に数合わせで、飲み会に誘われた。


 絶対に行きたくなかった。けどグループワークもあるし、不用意に関係を壊せない。


 「あー、最悪」



 やばい、男子みんなチャラい好みの人が1人も居ない・・・つか、どうしよう。


 私酒飲んだことあんまりないんだよね。もう21だけど・・・



あー、でも横にいる夏さんとか秋さんとか飲まなくていいからと言っときながら、勝手に注文するし、空気壊さないで見たいな視線送ってくるし・・・


「・・・はぁ」


 つか、さっき来る前に先に打ち合わせみたいなことをしてて、私抜きでして私を酔わせてみようとか言ってたし・・・


 あぁー、その時から逃げれば良かったな。


秋「ねぇ、早く飲みなよ。」

ついに直接言いにきたよ。うざぁ、


 最悪なんですけど、


 しかも男子達もやたら見てくるし


 もういいこうなったら、飲んで酔っ払ってやる!!


_________



気がついたら、ロープで捕まっていた。


なにこれ、やばい、頭くるくるする


つか、気持ち悪い。あもう、だめ


「じゃあ、さっさと写真とって」


何を言ってるかわからない。けど、とりあえず吐きそう・・・


「まだ酔ってるよ。この子」


「あー、はやくやりてぇ!」


「俺が先だからなぁ。」


やばい、もう我慢の限界・・・


「ぶぁーーぇ、」


ドボドボ 

「あーーーーーーーーーー!!」「なんだこれ!!ただのゲロじゃねぇ!」「なにこれ?いみが」


よくわからないけど、多分私、誘拐??まぁとりあえずボコソウ。



そして、ここにいる本人も含めて知る人は居なかった。


「ぶはぁ」「あつい!!」「やめて!来ないで!!謝るから謝るからぁ!!」


よく分からないけど、もういいや。


 彼女は殴り、そしてゲロを出す。


その拳は、骨を一撃で粉砕し


「ああーーーーいてぇーーー!!骨が、骨が」


「こんなの、プロでもあーーー」


「やめて、やめて」

逃げる女の子を掴まえて、そして口からぶっかける。


「あつい!!あついよ!!」


そのゲロは人や物を溶かす液体。


「あー、すっきりした」

そして、彼女はこの場所に人のかけらすら残さず、家にそのままで飛んで帰った。



 「・・・すかー、すかー!」


 彼女自身も知らない。彼女の正体は・・・


 「・・・ぷす(尻尾が床に落ちた音)」


 


 


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