最期は笑顔で

「あ、お母さん、何そんな悲しい顔して。そんなに心配しないでよ。大丈夫だよ」

私は母に向かって、満面の笑みを作る。

「……そう」

母は、やっと笑顔になってくれた。だから、私は安心して目を閉じた。


次に目を開いたら、花畑だった。ダメだったか……手術。誰もいない花畑で、静かに涙を流した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る