つむじ風。


 校庭のど真ん中で、

 つむじ風が舞うのをみた。


 こんなに小さな竜巻が、

 手のひらサイズでここにある。


 中に飛び込んで一緒におどろう。

 髪が顔にからみついて、口のなかに入って大変。

 くるくるくる。

 きゃはははは。


 小さく力がないものは、

 無邪気にいっしょに遊べるのに、

 育って力をもってしまうと、

 悪気もなくわたしを破壊する。


 校庭のど真ん中で、

 わたしが見たのは、そういうもの。

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