3.   清楚ちゃん

「でも…それでも貴方は、このわたくしを守ってくださるのでしょう?

それは…使命だから…? …それとも……」


 清楚というと「お姫様」な単純脳です(´・∞・` )チャウです



 下書きストックがウハウハしてきたので、

 今日は、以前ちょこっとお話した、

 我が家の先代猫のお話を(´・∞・` )


 先代の子は「美人清楚なデレねこ」でした。

 かわいくて、美人で、立ち振る舞いも美しい、

 ちょっと"おてんば"なところもありつつ、 

 控えめなのに、甘え上手で…。

 おしりを叩かれるのが好き。


 人間だったらホント、大変な子でした(´・∞・` )


 便宜上、「清楚ちゃん」とします(´・∞・` )


 清楚ちゃんは捨て猫でした。

 雨の日(小雨)の公園に段ボールに入れられた、

 絵にかいたような捨て猫でした。


 おでかけに行く途中、

 清楚ちゃんに気付いたボクは、

 困りながらも、その場を後にしました。


 1つは、他の動物を育てた経験はあっても、

 ねこは未経験だったこと。

 そしてもう1つは、

 よく知らないがゆえに、

 「もしかしたら母猫が近くにいるかも」

 と思ったこと。誘拐したくない(´・∞・`;)


 その日の夕方、

 ぴゃーぴゃーしきりに鳴いていた子猫が気になって…、

 帰り道を変えて公園に寄りました。


 母猫といっしょにいるのを期待しながら近づくと、

 やっぱり、清楚ちゃんしかいませんでした。


 「……困った…(´・∞・`;)」

 

 その時期、日中はすごしやすかったものの、

 まだまだ朝晩は冷え込む時期で、

 雨がしのげるだけの吹きさらしの場所は、

 子猫にとって危険だと思いました。


 最後のあがきに、

 本当に母猫がいないか、周囲を探し回った後、

 お家に連れて帰ることにしました。


 タオルを敷いた新しい段ボールに変えた後で、

 「子猫 飼う 初心者」で、検索。


 必要なものを買いそろえに(´・∞・` )


 幸い、やわらかいエサなら食べられる月齢には

 なっていたようで、

 トイレも、乗せてあげればちゃんとできました。


 今思えば、本当に"できた"子でした(´・∞・` )


 

 とはいえ、その時は「このまま育てる」という

 選択肢はボクにはなく、

 保護した子をどうすればいいか、を

 調べていました。


 その日の夜、段ボールの中で、

 やたら、ぴゃーぴゃー鳴く清楚ちゃん。

 

 「……んが…っ、トイレかぁ?(´ ゜∞ー` )」

 と、飛び起き、トイレに乗せてみるも、ぴゃーぴゃー。


 「ごはん、なのかな…(´・∞・`;)」

 と、ごはんとミルクを用意するも、

 ミルクだけちょっと舐めてぴゃーぴゃー。


 「ふむー(´・∞・`;)なんじゃもんじゃ」

 と、再び清楚ちゃんを段ボールに入れ、

 寝ていると…。


 清楚ちゃんが段ボールを倒し、外に出ると、

 ガシャガシャと、ベッドによじ登ろうとします。


 「なっ!?(´・∞・`;)食べないでー」

 と、清楚ちゃんを胸の上に乗せると、

 すぐに寝息を立て始めました。


 ふわふわで軽くて、でもあったかい。

 もうすこし育ててみることにしました。



 その後、ドラ〇ンボール…じゃなかった、

 どゅらごんぼぉうっ、が出現しないことを確認し、

 女子確認がとれた清楚ちゃん。 

 

 あぐらをかきながら(器用な犬です)

 ゲームをしていると、

 脚の中で丸まって寝る清楚ちゃん。


 うつ伏せでマンガを読んでいると、

 背中に乗って寝る清楚ちゃん。


 自堕落な犬(´・∞・` )ふっ


 夏の夜は、おフトンの上に、

 冬の夜は、おフトンの中に。


 時にしっとり、時にそっと。

 ボクの肌感覚に、常に清楚ちゃんの存在がありました。


 清楚ちゃんの絶妙な寄りかかり方は、

 小説の表現にも使わせてもらいました(´・∞・` )


 ある日、テレビで俳優さんが、

 飼い猫がおしりを叩くと、すごく喜ぶ。

 と言っていました。


 「……ほぅ(´・∞・` )」

 

 と、そばにいた清楚ちゃんのおしりを

 ぺんぺんしてみると…。

 尻尾を立て、徐々におしりを上げる清楚ちゃん。


 「こここれは…ッ(´・∞・`;)」


 普段の清楚ぶりらしかぬ乱れよう…。

 思わず、その俳優さんと同じセリフが漏れました。


 「……イケナイ子だ…(´・∞ー`*)」



 その後、たくさんの思い出を残して、

 清楚ちゃんは先にいきました。


 家中どこにいても感じた

 清楚ちゃんの感触が突然なくなって。


 これまで、それなりに

 お見送りの経験もあったボクでしたが、

 はじめておフトンの中で泣きました。


 

 そして現在。

 我が家には元アサルトバスターキャットがいます。

 清楚ちゃんと同じ模様で、

 「ペット生まれ変わり系」の話があまり得意でないボクは、

 「いや…ちょっとぉ(´・∞・`;)」

 でしたが、

 まったく似ても似つかない性格で安心しました。


 狂暴だし、べったり甘えただし、よくしゃべるし、

 重いし。

 もう別次元で別猫です(´・∞・` )

  

 清楚ちゃんの感覚で接して、

 何度もアサルトされたわけですが、

 それでも今日まで面倒を見てこれたのは、

 清楚ちゃんとの時間が、

 ボクをねこ好きにしてくれたからだと思います。



 清楚ちゃん、

 本当に"できた"子でした(´・∞・` )

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