僕はカワイイくまが好きなのです

にこにこ先生

僕はカワイイくまが好きなのです

僕は子供の頃からかわいいアイテムや商品、ミニチュア、テイストが好きな子供でした。


6歳離れた妹がいるのですが、妹の玩具はリカちゃん人形やぬいぐるみやおままごと道具で、いつも楽しそうに遊んでいました。


リカちゃん人形の関連アイテムとして、リカちゃんが歩いているように見えるギミックや、リカちゃんハウスのリビングと食卓にはミニチュアの洋食器、カトラリー、料理、ソファ、家具等々、小さい、でも精細なディティールに溢れる魅力に満ちていました。


かわいいぬいぐるみたちは妹を取り囲んでいました。調理がメインのおままごとキットも心が釘付けになるほどのものでした。


その妹のおもちゃに関して僕とエンパシーが成立しており、一方、そのカワイイ具体的な物件一式で遊びたくて触りたくて、その後、それらが構成する平和な世界に手を伸ばすことになります。


歴史的な時代性として、男性が可愛さに強い興味を示すことは風習として受け入れられず、容認されるものではないので僕は「それらが好きだ」と誰にも言えませんでした。そして今もそれはほぼ変わりません。


当時は妹を相手に一緒に遊ぶ、という体で上述のアイテムで遊んだりしていたのです。小さな野菜に小さなまな板。小さな炊飯器に小さなお米の粒もあり、炊飯ジャーで炊きあがった小さなご飯ギミックもあり、それは至福の時間でした。


ただただそれらを触るだけでなくストーリー性も重要な要素です。小さなかわいい世界に、拙いですが頭の中で物語を吹き込みます。


愛でていたスヌーピーのぬいぐるみは、兄に耳を引きちぎられました。泣きました。


自分でもミニチュアやぬいぐるみが好きな理由はわかりませんが、大人になるにつれてこっそりと人知れず、集めています。ぬいぐるみもです。


現在に於いても社会生活でそれらを公開し詳らかにするのは抵抗感があり公言することはできません。表明したとすると、ひょっとして気持ち悪い印象を与えてしまうのではないか。不安なのです。


Youtubeもレコメンドされるのはわんこやにゃんこの動画です。


小学校の時ニュースで見たドイツだったかスペインだったかのミニチュア施設を見て、驚愕と恍惚と陶酔の後、興奮で無心に紙の工作でミニチュアの街をつくりました。


昨今のカプセルトイの水準は極めて高品質で、ガチャのある所に行くと致死量並みに散在してしまいます。


カプセルトイは販売期間が短く、直ぐに手に入らなくなるのでネットでフルコンプを購入します。小さな黒板とか小さな学校の机とか、小さい食品パッケージとかすごくカワイイです。


実生活では大好きな猫のぬいぐるみがいて寝る時に枕元に一緒にいます。こんなこと書くと本能的な生理として受け入れられないかもしれない。またも不安になります。落ち着かず心がざわつきます。


LINEのスタンプもかわいいのを作ってリリースしています。


カクヨムでは筆名である担保に於いて、今まさにこれら指向性を公にできています。


そもそも男性で同様の秘密をカミングアウトした人を知らないので、実際のところ世の中にそういう人は何パーセントいるのだろう。


本件でこの先、社会と摩擦があるとしても僕は密かに「男子カワイイ道」を駆け抜けたいと思います。

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