10 誰も他人に無関心

誰もが窓を閉ざす

風が吹いても、光が射しても

見ないふり、聞かないふり

響く声は、ただ遠くで反響し

触れることなく消える


影の中に隠れた顔は

無数の目を持ちながら、誰も見ない

耳を持ちながら、誰も聞かない

交わることのない線のように

孤独は形を成さず、ただ続く


心と心の間には

透明な壁が立ち、誰も触れられない

薄れゆく感情は無数の砂粒となり

指の隙間からこぼれ落ちていく


誰もが誰かを知りながら

何も知らないまま

沈黙の中で漂い続ける

繋がりのない世界で

ただ、自分自身の影を追いかける

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