恋愛

@erhngi

第1話

女はミュージカルに行く予定だったが台風で行けなかった。

男「それなら俺がミュージカルになるよ」

ことの発端は女がデートに遅刻してきたことだ。女が申し訳なさそうに謝ると

男「むにゃむにゃ、もう食べられないよ」

女「もう!男ったらまた郵便局の前で寝てる!恥ずかしいからやめてって昨日いったのに!」

女は男の頬を思い切りビンタした。

男はまだ眠たそうな顔でゆっくりと立ち上がった。

女「男、蚊に刺されてるよ」

男「本当だ」

そういうと男は自慢の筋肉にぐっと力を入れた

女「ダメよ、そんなことをしたら」

男「そう、ストローは抜けなくなる」

その瞬間、蚊はパッと膨らんで




そしてあっという間に破裂した。


女は安堵した。これでもう地球は大丈夫。しかし、厳しい年少時代を過ごした彼女は喜びをどう表現していいのかわからなかった。



?「蚊が殺られたか」

?「あぁ、しかし蚊は我等の中でも一番下。何の問題もない」

謎の男はモニターを観ながら不気味な笑みをもう一人の男に向けた。


極限状態を過ごしたカップルは結ばれ安くなるという。この二人も例外では無かった。

翌日女が買ってきた検査薬で妊娠が判明、半年後には第一子の男の子が誕生した。


男「この子の名前はなんにしようか?」

女「そうね、私達が付き合うきっかけになったのは蚊だから蚊ってのはどうかしら」

男「それはいい考えだね。でもそのままだと直接的過ぎるから蚊→カ→ちから。なんてどうだろう?」

女「ちから…あなたはやっぱり短絡的ね。でもそういう所が好きよ。せっかくなら名前の通り力強く生きて欲しいわね」


二人の願いを込められ沢山の愛を受けた力は20年後握力150を超える怪力をもつ成人になった。


力は有り余る握力を活かして数学の教師になっていた。生徒からも慕われ4年に1度開催される数学チャンピオンシップにも推薦されていた。

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