静かに世界は生きている

南悠

第1話 流行発信は使命と決めたが・・・

一人の男が召喚された。


男は喜びを隠す事は無く、満面の笑みを浮かべている。


男は、そこそこ良質な複数のスキルと神の加護を貰う事が出来た。しかし、これ以上に彼は「異世界転移あるあるが大好きだったのだ。」


そう!彼の頭の中は ハーレムと異世界商品を流行発信する事で一杯だった。


「まず、リバーシを流行らせて、食では、柔らかい白パンかな!」


転移物で定番を自分発で流行らす事が、自分の使命と確信している。


ところが、歓迎の晩餐の料理に唖然とした。「なぜ、ここにラーメンが、カレーが有るんだ?あぁそこに、白いパンが有る!」


晩餐には、昔の勇者から伝えられた食の数々が、最上のご馳走として出されていた。


リバーシは、五十年前の勇者から、その他の品々も他の勇者が。


男には、もはや流行発信の品々は、残っていなかった。


落胆の勇者に残された物、魔王退治と言う人々から押し付けられた、大きな使命だけだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る