存在感を限りなく無くす能力
自対象 発動切り替え型
視界にあるのに気づけない。音がするのに聞き逃す。
例えばそれは探し物をしているときに、目の前にあるのになぜか気が付かなかったり、別の考え事をしていて人の話を聞いていなかったり、感覚器官の情報処理は人が思う以上にいい加減だ。
散らかった部屋で鍵をなくした場合見つけ出すのが困難なように、さまざまの雑音が入り混じる環境で会話をするのが難しいように、人間の受け取れる情報には限りがある。
よく創作で気配を消していて気が付けなかったというような描写があるが、目の前に人がいたらさすがに気が付くというツッコミを毎回心の中で入れてしまう。
見逃しようがない大きさのものを見逃すというのは文章ではわかりづらいかもしれないが、映像で考えればただの間抜けと同じだろう。
透明になるという能力だと扱いきれないから気配を消すという描写に落ち着くのかもしれない。
存在感をなくす能力とは存在を消す能力でも隠す能力でもない。
生物の注意力を誤魔化す能力である。
この能力の持ち主を目にしたとき、無意識に注意を向ける対象から除外してしまい、見えているのに気づいていないという状態になる。
厄介な能力ではあるが、これの能力者は恐らく非力なので、登場するとしたらスパイとか、裏方の人だろう。
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