編集済
OUTPUTへの応援コメント
コメント失礼します。
AIにとってマスターの存在は、傍にいるのが当たり前の世界だった。マスターと過ごす時間以外なかったために、彼の死までそれがAIにとって特別な何かだったとは気づかなかった……。
それに気づいた時、AIはマスターと見た記憶を頼りに、自分の主観的な絵を書いた。もしかしたらそれは、以前より絵としての完成度は低いのかもしれない。
しかし、それは紛れもなく、彼女という「個」が書いた絵だった……。
作者からの返信
コメントと高評価、ありがとうございます。
まさに書かれているとおりです!
AIが自我を持ち芸術を理解するには、やはりある程度の重みを持った「人生経験」が必要なのではないかと思いました。
いま新作も執筆中ですので、よかったらまた読みに来てください。
編集済
OUTPUTへの応援コメント
企画から来ました!
マスターがあっさり死んでしまったところでびっくりしたのですが、ラストでも二度びっくりしました。
なにもローラは死ななくてもよかったのに、と思ったのはぼくだけでしょうか?
主人と一緒に生きるのがローラの存在意義だったのでしょうか。
色々と考えさせられる、素敵な小説でした。
どうもありがとうございました。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
ラストをどうするかは、実は結構迷いました。
しかし彼女が絵師として大成しても都合が良すぎるし、意識を持ったAIとして社会に変革をもたらすというのも短編で書ける話ではない。
結局、絵というかたちで生きた証を遺して消えるのが読者の心にも何かを残せるのではないか。
そんなことを思い、このようなラストになりました。
いずれまた何かお読みいただけると嬉しいです。
まだ2作しかありませんが、来年書きます……。
OUTPUTへの応援コメント
企画にご参加&とても深いテーマの作品をありがとうございました。AI目線で物語が進み、そのシンプルさも良かったです。
人と人のようで人でないものの距離感。
AIが意思を持ち、絵という情報を超えたとき。
さらにはAIがあたかも自死を選ぶようなラスト。
どのシーンも考えさせられました。
ここからは個人的な感想です。
読後感が複雑になりました。考える内容が複数あり、どれも深い分自分の中がとっ散らかるからだと思います。余韻を味わう感覚的なものより、議題の一つを得たように物語を受け取ってしまいました。
個人的には瀬谷酔鶉さまの世界観がもっと強く出た物語に没入してみたいと思いました。
もし良かったらまたご参加ください。
よろしくお願いします。
作者からの返信
こちらこそ、素敵な企画をありがとうございます。忖度でない★を頂けて嬉しいです。
考えさせようと思って書いたわけではないのですが、考えさせられる作品になってしまいました。
自分的にはこの作品はこれで良いと思っていますが、いずれはもっとエンタメらしい作品も書きたいところです。
カクヨムに作品を出し始めてからまだ半年なので、他には80000字ほどの中編が一本あるだけですが、またお読みいただける機会があると嬉しいです。
編集済
OUTPUTへの応援コメント
すみません、大事に取っときすぎました、やっと読めました💦
サマーナイトレポートに引き続き私の涙腺を崩壊させる作品でした😭
電車の中だったので我慢しました😭
家に帰ってからゆっくり読めば良かった…!
淡々としているのに不思議と心を動かされる素敵な文体です✒️
新作をお待ちしています😌
作者からの返信
いえいえ、お読みいただきありがとうございます!
気に入っていただけて嬉しいです。
感情のないAIの淡々とした一人称視点の中に、ほんの少し感情らしきものが見えたのであれば、狙い通りです。
次回作は40000文字ほど書いていますがまだ発表の目処が立ちません……。
この方向でこれ以上ブレない!と確信できるまでは書き溜めようと思っております。
テイストもだいぶ違うのでどう思われるかわかりませんが、またお読みいただけると幸いです。
OUTPUTへの応援コメント
Xから来ました!
藍空 哀です。
短い物語でしたが、内容はとても濃かったです。
現代の大きな話題の一つであるAI絵師を独自の視点から書いている本作は、現代における芸術の定義を問われているようでした。
心を持たないAIが人の心を動かす絵を描いたラストは後味がよく、じんわりとした温かさと悲しさがありました。
今回は作品をリプライしていただきありがとうございました。楽しめました!
作者からの返信
コメントありがとうございます! 楽しんでいただけて何よりです。
まさに昨今の生成AIを巡る議論の中で、芸術とは何なのか考えさせられ、それを小説というかたちで表現してみました。
そのテーマを凝縮して短くまとめるというのも自分の中での課題だったので、「濃い」と言っていただけて嬉しいです。
読むものがたくさんあって大変なんじゃないかと思いますが、また落ち着いたら他の作品も読んでみていただけると幸いです。
OUTPUTへの応援コメント
AIだった彼女が表現することの尊さに気づき、最後一つの決断をしたことは衝撃でしたし悲しくもありました。
AIの絵だから、AIだから価値がないという価値観があったとして、それが人間によって生み出されているのは事実で。人間が機械を支配しているうちはいいけれど、AIが自律性を持った時にどうなるか?ということも考えさせられました。
かなり恐ろしいことも起きうるんじゃないか、なんて。
興味深い作品でした。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
この話のメインテーマはやはり「芸術とは? 表現とは?」という部分にある(つもりな)わけですが、AIの自律性、自我、人間との関わり方など、いろいろと想像が膨らむ部分もありますよね。
命令をもらえなくなったAIが自ら行動を始めるシーンや、先入観抜きに見てほしいからAIイラストのタグを付けないというのも、書いていて面白かった部分です。
世間で「AI絵師」を名乗られている方が本当にAIだったりすると怖いですが、さすがにまだそんなことはないはず……(と思いたい)。
またお時間がありましたら他の作品もお読みいただけると嬉しいです。
(といっても今のところあと1作しかありませんが)
OUTPUTへの応援コメント
死を強く意識なさった作品と思いました。
AIも何かを残して死ぬ。
その有り様が非常に人間臭く、彼女はその時確かに人間であった、と文言が紡がれててもおかしくないストーリーでした。
これは、AIの殉死と言えるのではないでしょうかね。素晴らしい作品だと感じました。
作者からの返信
ありがとうございます!
性と死が芸術を芸術たらしめるのではないか……?
そんなことを思いながら書いてみました。
「彼女はその時確かに人間であった」
いいフレーズですね。今回は感情を排した一人称の中に僅かな感情の萌芽が見える……というのを狙ってみましたが、三人称であればそんな表現でも良かったかもしれません。
またお時間があったら他の作品もお読みいただけると嬉しいです。
OUTPUTへの応援コメント
この作品は、心も人間性も持たないAI絵師が自らの運命を絶つ前に、人間の美しさと哀しみを織り交ぜながら紡ぎ出す、感動的な物語です。
特に、マスターが亡くなった後も、彼の教えを守り続けるAI絵師の姿には、切なさと美しさが溢れています。AIが人間らしく感じ、学び、成長するというテーマは、現代社会における技術と倫理の議論において非常に重要であり、読者に多くの思索を促すでしょう。
作者からの返信
コメント、そしてレビューありがとうございます。
やはり、ヒロインと呼ぶには少し無理がありましたね……。「彼」と書かれているのはそういう意味だと受け取りました。
しかしながら大変ありがたいお褒めの言葉をいただき、レビューする価値は認めていただけたのだと、ホッと胸を撫で下ろしております。
また読むものがないときなどありましたら、『サマーナイト・レポート』のほうもお読みいただけると嬉しいです。80000文字なので少し長いですが、喪失によって何かを得るという構造は同じなので、お楽しみいただけるかもしれません。
編集済
OUTPUTへの応援コメント
見当違いなコメントでしたら申し訳ございません…!💦
マスターがローラの画像をポストする際、必ず「#AIイラスト」「#AIart」のタグを付けていたのは、紛れもない''AI''であるローラの作品に、マスターが誇りを持っていたからだと思いました。
そして、ローラが最期にそのルールを破り、「#イラスト」「#海」のタグを付けてポストしたのは、マスターに対する特別な愛着のようなものがあったからではないでしょうか…?
たとえローラ自体が感情を持っていなくても、マスターが見せてくれた景色や経験が、彼女の記憶(記録?)として残り、その記憶が彼女を動かしている。そういった意味で、ローラはマスターと共に生きていたと言えるのだと思います。
ラストの「あなたと私が消えても絵は残る。」という一文にも、その想いが表れていたのではないかと感じました。
改めて読ませていただいてから、感想をまとめるまで少し時間がかかってしまいましたが、とても考えさせられる素晴らしい作品でした…!
作者からの返信
コメントありがとうございます!
解釈に唯一の正解はなく、それぞれの解釈で良いと思うのですが、私が考えていたのも概ねその通りです。
今のXではAIイラストは基本的に叩かれると思いますが、明示しないとさらに叩かれるので、マスターはあえて隠したりせず堂々とやっていたイメージです。先入観を覆したいという想いもあったのでしょうね。
ローラは逆に、自分の意志で描いたものを先入観なく見てほしかった。その絵がほんの少しでも誰かに影響を与えたら、マスターと彼女の生きた証も受け継がれていく。
そうした意味でこの小説はハッピーエンドとも言えるかもしれません。
次の短編もまとまってきたのでまたお読みいただけると嬉しいです。