白狼の牙〜彼女は拳ひとつで全てを叩き潰す〜
皇 将
第1話 初めての出会い
僕は騎士見習い。
その日は、魔物が出たという依頼があり、その討伐に同行していた。僕の役目は、騎士に随伴して槍や盾を持って運ぶ事だ。
そして現地に到着してみると、とんでもない光景に出会ってしまった。
ひとりの女性が、地べたに座ってお茶を淹れて飲んでいる。その後ろには、死屍累々という状況を体現したような、魔物たちの死体の山だ。二十体は軽く超えている。これをひとりで討伐してしまったのか?
そんな光景を見せつけられて呆けていると、その女性がこちらに気づいて手を振る。
「あ、やっと来た。終わっちゃったから、死体の後始末をお願いします」
ぺこりと頭を下げ、魔物の死体の処理を依頼してきた。
これが、僕と彼女の出会いだった。
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