メンヘラ単眼ダークエルフの復讐劇~一人だけ魔物に転生した私は、異世界で魔生を謳歌します~
えふちゃん
第1話
私は藤野ふじみ、元気いっぱいの中学生!
学校では成績もそこそこ取れて、友達とも広く浅く交流を持ててるんだ!
小学校ではトイレで掃除用具投げつけられてたけどもう大丈夫!
もうつらいことも無いし、私はとびきり楽しい陽キャなんだ!
そうやって気楽に何も考えず周りに合わせて大嫌いな流行りものを勉強して媚びて女らしく振舞って必死に笑顔作って死にたくならないようにして親にも迷惑かけないように嘘の幸せ話で場を満たして痣も隠して普通に振舞ってる方が幸せだもん!
私よりもっと辛い人なんていくらでもいるんだから。
さて、一人言なんてしてるうちに昼休みが終わっちゃう!
次は理科だから、友達と一緒に特別教室に行かないとね。
「ほのかちゃん、一緒に理科室行こ「トイレ行ってくるから先に行ってて!」
また無視された。くそが。いつもそうだよね?トイレにはほのかのお気に入りの
沙羅がいて、だらだらだらだらだらだらだらだら喋ってんだ。
最悪。あー、ここでまた吐いちゃえばほのかは行かないのかな。あいつなんか沙羅と結婚すればいいのに。私の吐いたゲロで間接ちゅーすればいいんだ。
あーあ、ほのかのせいでまた吐いちゃうね。私もほのかもカス野郎。
そうして私は教室で吐いた。朝の薬15こくらい飲んどけば良かった。
「お゛え゛えええーーーっ!!ぉ゛えっ、はーーっ。お゛えええ゛」
自分のゲロの匂いでまた吐き気がする連鎖。慣れてる。
社会的地位なんてとっくの底辺に下がっているのに、また下がる。
でも今日は嬉しい!ほのかが居なくならないから!……あれ?ほのか?なんで無視するの?なんで吐いてやったのに沙羅と行こうとするの?
「おーい、藤野がまた吐いた!!」
「えー…?大丈夫ぅー?まあ5回目だし…」
「薬を飲み忘れたんだろう、藤野、どけるか?掃除するから離れろ。」
「5回目だよ…構ってほしくて吐くとか?」
「病気がうつるから早く掃除してよ!」
えへ、みんなに見られてる。やっぱ吐くってさいこーー!
「あっ、ごめん」
陰キャのはるととぶつかって突っ伏し、体中ゲロまみれになった。
これじゃ私がゲロみたい!いや、ゲロ以下か。ゲロより下等の女の子でーす!!
でもほのかが居なくなったのは残念。沙羅と一緒にいるとどうなるか教えたかったのに。個室の上からバケツ投げてきた時のお返しだよ!
また吐こうとして床を見ると、ゲロは消えて赤いお城のカーペットになっていた。
あれ?ここは学校の教室じゃなかったっけ?と思って顔を上げると、
そこは異世界だった。
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