日記 7日目

 お母さんが迎えにきてくれました。おじさんのことを聞いたらそれは僕が悪いことをしたから見えちゃったんだよと言いました。あきらって誰?ってお母さんに聞いたら、お母さんに昔お兄ちゃんがいたと教えてくれました。お母さんがそれを信じているのか、知ってて隠しているのかわかりませんでした。

 でも僕は知っています。お母さんのお兄ちゃんは押し入れの中にいました。おじさんには手も足もなくて、目は前にテレビで見た手術のドラマみたいに閉じられていました。それでもおじさんは生きていました。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

押し入れの中 @yuhaito

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ