第2話

「先輩!!」


夏ちゃんは真っ先に向かってくる。


「夏ちゃん・・・、その、」


夏ちゃんは知らないんだろうか、俺がこの学校でどう思われているか、


「大丈夫ですよ。皆さん。ゆう先輩がお姉ちゃんを襲った話は嘘ですよ」


クラスメイトだけじゃなくて、他の同学年の視線も集めた。何より


 春「やめなさい、何を言って」


 夏「お姉ちゃんこそ、幾ら嫉妬したからってこんな八つ当たり・・・・・・流石にもう姉やめてよ」


春「・・・夏、アンタ」


夏「先輩、行きましょう」


優「え、あうん。」


全く、この話の流れを理解できてなかった。


だけど、一つ分かる。


俺はこの学校全員から敵になったわけじゃない


 優は涙を後輩に隠したいけど、隠せなかった。

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