第4話

私は1人で部屋で飛ぶ練習をしていた。

せっかく竜に転生したのに飛べないなんて嫌過ぎるもん。



だからちゃんと飛べるようになってネアンテ様に褒めてもらうんだ。



「ルル今から学園に来るからついて来なさい」


「キュ?」



学園ってもしかして学校?!

私まだ入学式もやってなかったから凄く楽しみ。

それにネアンテ様私が人間だったら多分高校生ぐらいの年齢だと思うし。



ネアンテ様が着替えるのを横目に私は内心ウキウキの状態で小走りで走っているとすぐにネアンテ様に捕まえられる。



「ルル。あまりはしゃがないの」


「キュー」



だって!学校ですよ!!私まだ小学校までしか行ったことないから高校生の学校生活とか知らないですし。



それになによりも、ここでの食事以外や他の私tl似た動物も見てみたいから。



用意が出来るとそのまま私はネアンテ様に抱かれるとそのまま部屋に置いてあった干し肉を齧りながら馬車に乗るとそのまま街に出た。



街並みは日本と全く違って、石づくりの家や木で作られた家が多くあった。



だけど違ったのはやっぱり電気がないことでこの世界では魔法を魔法が使える人もいれば使えない人もいることがわかった。



道中の屋台のようなところで少し大きめの魚があったからそれに目が釘つけになっているとネアンテ様に怒られてしまった。



「ついたわ。ありがとう。陛下にもよろしく」


「はい。ネアンテ様。それとルル様もお元気で」


「キュー!」



この茶色の帽子を被ったおじいさん良い人だ。

私もお礼をしとこっと。



私は近づいて小さい手を振ると帰り際に手を振替してくれた。



そこから中に入ると思っていると急に私の身体をクイっと回して私の顔を見る。



「ごめんなさいね。ルル少し痛いけど我慢してね」


「キュ?」



その瞬間ネアンテ様が小さい果物を切るようなナイフを手に取るとそのまま私の指を少し切る。



「キュ?!」


「ごめんなさい。従魔契約をしてないといけなくて」


「キュー」



それってたぶんゲームだったらパーティーに加わるとかそんな感じのことなのかな。

ということは私は今日からネアンテ様と仲間です。



血を取ったネアンテ様はそのまま私の血を飲むと急に倒れてしまう。



「キュ?!」


「ルル。あなた魔力強すぎよ」



私のその魔力が高いって言うのはわかったけどとにかく誰かに見せないと。



「ルル。魔力が足りないだけだけだから大丈夫よ」


「それと他の人に頼ってはいけないわ」


「キュー」



私はネアンテ様の忠告を聞かずそのまま学校の敷地内に入ると近くにいた女子生徒を3人見つける。



「キュー!!」


「竜?!どうしてこんなところに」


「エファ様この竜おそらく例の」


「ネアンテ様の。そこの竜、案内なさい!!」



金髪立て髪ロングの女の人とそこにいた他の2人を呼ぶと私はネアンテ様のところに向かい3人にネアンテ様を運んでもらうことにした。



道中ですごく奇怪な目で見られたけど関係ない!!

ネアンテ様を助けるんだ!!



校舎とは違う方向に向かうとそのまま保健室のような場所にあるベッドでネアンテ様を寝かせる。



「それで、どうなったらあんなところで倒れてしまいますの」


「キュー」

(なんか急に従魔契約とか言って私の血を飲んだらおかしくなったの!!)


「そうでしたわ。竜に聞くの間違いね」


「ネアンテ様相当思い詰めていたから。竜の血を」



私の血ってなんか毒とかあるのかな。

そうだったとしたら嫌だ。

こうなったら絶対助ける!!



私が竜ならスーパーつよつよパワーでなんとか出来るはず。



私は血とは違う力を感じるとそのままそれを消費するようなイメージで魔法を使う。



保健室の中にツタが伸びてくるとそのままネアンテ様の顔に一本のツタが触れると緑色の光を放つ。



するとみるみる内にいらない何か風邪みたいなのが身体から出て行くとネアンテ様の顔色がよくなる。



「...少し休ませてちょうだい」


「分かりました。ほらそこの竜も行きますわよ」


「キュー?!」



離れたくないと思って身体を動かしていると3人の女の人に掴まれてそのまま外に連れていかれる。



「それではネアンテ様」


「ルルは私の部屋に入れておいて」


「はい。それとあれを何に使うのかわかりませんがご注文を。仮にもあれは竜です」


「...わかっています」


「それでは」



金髪縦ロールが部屋を出るとネアンテは布団を自分の顔に持ってくる。



「...わかってる。竜の子供を利用しようとしている、それは許されないことだとしても」



そうだとしても私にあんなことを言った奴らを見返したい。



「いや、やってみせる。私が私であるために」



私はそのあと少しだけ休むと窓から入ってきたルルを抱き抱えそのまま部屋に戻った。













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