第8話 北米へ
皆が勧誘を行った次の日、とある会議室にて…
実際の集合時間よりも前に現猟犬メンバー、そして立原と一緒にいた室生が集まっていた
輝子「貴様ら、良い人材を見つけてくれたか?」
条野「はい、自分なりには最善を尽くせたかと」
輝子「他の者はどうだった?」
他の者…
二日酔いで死にそうな顔をしている福地桜痴
会議中に筋トレをする末広鉄腸
室生が騒ぐのでその相手をする立原
輝子「貴様ら!話を聞け!条野!こいつらをなんとかしろ!」
条野「え~、そうは言われましても…」
輝子「隊長~ 大丈夫ですか~?」
福地「いや、昨日声を掛けた奴と一緒にそのまま飲みにいったんだ、そしたらこのざまだ」
輝子「それは大変でしたね~、今日は休んでてもいいですよ」
福地「あっ、そうそう、今朝上から言われたんだが…」
条野「今度は何ですか…」
福地「国の主要戦力が丸々いなくなるのはまずいということで儂だけ本国に残ることになった」
輝子「そんな~!隊長と一緒に行けないんですか~!」
福地「そういうことになるな、まあ君たちのことだ、特に大きなこともないだろうし大丈夫だ」
立原「えぇ!隊長来ないんですか!」
福地「ここまで部下に慕われるのは悪い気はせんがな!」
立原(隊長は戦力面もそうだけど副隊長の機嫌を維持する役割で期待していたのに…!)
条野「それよりも、人材の情報共有をするために我々が集まったのではないんですか?」
輝子「そうであったな… ではまず儂から…」
条野「その前に、鉄腸さんいい加減筋トレをやめてください」
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条野「ざっとこんな感じですかね」
輝子「後は本人たちに自己紹介してもらうか」
室生「じゃあもう俺だけやるか?」
立原「いや、そろそろ時間なので全員そろってからにしましょう」
その後、集合時間になって来たのは大下宇陀児、島崎藤村、と彼に連れて来られた遠藤周作だった
島崎「失礼します、本日からしばらくお世話になります」
輝子「なぜ貴様がそやつを連れてきているんじゃ?」
島崎「いやぁこいつが輝子殿に勧誘されたのを自慢して回ってたものですから、こいつは大事な日ほど寝坊するので寮に行ったら案の定寝坊しており、まだ寝ぼけているから私がひっぱって連れてきました」
福地「君たちは知り合いなのか?」
島崎「私の生徒だったんですよ、軍学校でも問題児だったのに軍に入ってからも問題児ですからね、実力は確かなんですが…」
福地「まぁそのうち収まるだろう」
条野「大下さんは、いつもみたいに遅刻しなかったんですね」
大下「送って貰ったからね、ラクチンよ」
輝子「あぁ、こやつ確か和儂が捕まえたやつじゃな」
大下「うん、よく覚えてるよ、とっても強かったもんね」
福地「後は司馬君だけだが…まだ来ないのか」
島崎「遠藤も実質来てないような物ですけどね」
末広「あっ、忘れてた」
条野「何を忘れてたんですか?」
末広「書類を忘れて、司馬殿と会ったところで待ち合わせにしていたんだった」
条野「はぁ⁉ 早く行ってきて下さい!」
十分後…
末広「今戻った」
条野「あれ? 銀行まで十粁ほどありませんでした?」
司馬「いや普通に付いていけました」
立原「これ手術前から俺よりも身体能力高い可能性ありますね」
輝子「貴様が軟弱なだけじゃ、さて、昼には日本を出なければいけなければならない、よって至急諸君には自己紹介を…」
条野「副隊長、どこぞの馬鹿のせいで時間が無くなり自己紹介に時間を割けません」
鉄腸「その馬鹿とは誰のことだ?」
輝子「仕方ない、貴様らには諸々の手続きと簡単な手術を行ってもらう、条野、こやつらを連れていけ」
条野「了解しました」
輝子「よし、我々は出発の準備をするぞ」
立原「他の部隊も海外派遣があるようなので個人の準備だけでよさそうですよ」
福地「そのようだな、ぜひとも頑張ってきてくれたまえ」
立原「俺ら何をどうすればいいか聞いてないんですけど…」
福地「儂も聞いてない、だが向こうの警察に従っていればよいだろう」
輝子「まったく… 雑な指示を出しおって…」
鉄腸「とりあえず、焼きそばとレモンを買ってくる」
立原「それ一緒にたべないですよね…?」
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軍専用の空港にて…
遠藤「だいぶ多い部隊が行くんだね」
条野「日本だけではなく他の国からも来るようですよ」
島崎「それだけ米国で大変な何かが起こっているのでしょう」
輝子「我々は手続きをしてくる、未成年は残っておれ」
立原「了解しました」
残ったのは立原、遠藤、室生の三人だった
立原「他の人に会ったら失礼の無いようにするんだぞ、特にお前ら二人が一番危なさそうなんだから」
勝呂「おお、これは立原君、久しぶりだね」
立原「勝呂さん、ご無沙汰しております」
勝呂「それに遠藤もいるじゃないか、お前が猟犬にスカウトされるなんてな」
遠藤「まだ試験段階だよ」
勝呂「だとしてもすごいよ、立原君がスカウトしたのかい?」
立原「いえ、俺は別に彼をスカ」
遠藤「やぁ吉行、久しぶりだね」
吉行「黙れ話しかけるな、お前と話すと気分が下がる」
遠藤「そんなこと云わなくていいじゃないかぁ、こっちだって顔も見たくないけど一応同僚だから話しかけてやったんだよ」
吉行「そのような気遣いは無用だ」
立原「… あの… この二人はそちらの部隊に入ってからずっとこんな感じなんですか?」
勝呂「あぁ、こいつらは部隊に入る前から仲が悪いそうなんだ」
立原「にしてもなんでこんなに仲が悪いのか…」
実篤「小学校の頃からずっと同じなんですよ、こいつら」
立原「君は…?」
実篤「彼らと同期の武者小路実篤というものです、そして吉行と同じ部隊です」
立原「それで、小学校のころからこんな感じなのか?」
実篤「いえ、途中からです、ちょっといろいろありましてね…」
立原「あんまり聞かないほうがいいやつか」
実篤「俺と、遠藤と吉行と堀と…」
吉行「テメェ、いい加減決着を着けるか?」
遠藤「いいよ、じゃあ今からやるか」
輝子「おい!貴様ら!何をしている!」
遠藤「やべ、じゃあな」
立原「まったく…」
輝子「おい立原!貴様が一番年長だろう!しっかりと見ておけ!」
立原「はい、申し訳ありません」
条野「そろそろ飛行機が出航するので、搭乗口に向かいましょう」
福地「おおぉい!(150%)」
輝子「ああ!隊長見送りに来てくれたんですか!」
福地「まぁそんなところだ」
条野「ご足労いただきありがとうございます」
福地「えー諸君、一応言っておくが、我々の目的は自国を守ることであり他国の援助ではない、そのことをしっかり胸に刻み、くれぐれも危険を冒さないよう頑張ってきてくれたまえ」
一同「はい!」
福地「あと、お土産頼んだぞ」
条野「鉄腸さんに任せていいですか」
福地「それ以外で…」
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オリキャラ紹介
名前・吉行淳之介
年齢・18歳
異能力・星と月は天の穴
星を象徴とした式神を操れる
能力元ネタ・星と月は天の穴
中年小説家と女子大生の恋愛物語
ぶっちゃけ遠藤周作と少しでも関りがあって星関連の小説がある人だったら誰でもよかった
このキャラを作る前に
元ネタの人は谷崎さんみたいに性をテーマにした作品が多かったらしい
この作品内だと遠藤周作とめっちゃ仲悪いね
勝呂
吉行、実篤の上官
ぶっちゃけ適当に決めたモブだから気にしなくていい
確か遠藤周作の海と毒薬の主人公の名前
祖父母の家にあるから覚えてない
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