第37話 圧倒的強者のゴリ押し


 総理官邸 4月 24日 14:30

 

 コンコン秘書官ノックの後ドアが開かれ


「大蔵 けん先生、御見えになりました。」


「ただいま到着しました、総理!!失礼します。」


 元気な声で入室してくる偉丈夫


「急な呼び出しで申し訳無い。どうぞ此方へ。」

「はい、ありがとうございます。」


 武道と目が合う

「よっ!!健さん。」

「高倉もつけろ。」


「お前ら止めんか!!」

 流石に場所と面子=Presidentと内容が重いだけに武蔵にたしなめられる2人。



 前もって兄武蔵からの念話で今日のことは理解できている健さんだが、ここは演技をかます。(健さんだけに役者魂ww)


「総理このお方はもしかして?」

「ええ紹介しましょう。米国こめこくMr.President○○○○です。」


「やはりそうでしたか、初めまして大蔵健と申します。」


「○○○○です。宜しくお願いします。」


「では時間もありませんし早速ですが始めたいと思います。」


 やっと本題にたどり着きホッとする武道と美幸。

 因みに

 洗脳した相手と武道は念話で繋がっている。あらかじめ指示を出した通りに喋りだすPresident


「総理、それに大蔵社長。今回の件は国のトップである私と、権力を持っている重要な組織のリーダー達が仕出かした事。

 どう御詫びしても許されることでは無いですが、まずは先に謝罪の言葉を述べさせて頂きます。大変申し訳御座いませんでした。どんな罰でも受け入れる覚悟をしてますし、貴国の取り調べにも真相を全て話すつもりでおります。実際に多大なる御迷惑をおかけした大蔵美幸様とその家族の皆様、重ねて御詫び致します。申し訳御座いませんでした。」


 それはそれは見事な土下座でひたすら謝り続けるMr.President

 信じられない光景に言葉を失う総理・官房長官・統合幕僚長。


 総理

「頭を上げて下さい、国として謝罪は受け取ります。ですが拉致・監禁・誘拐罪という犯罪の説明責任。賠償責任等諸々に関して、当事者である大蔵美幸さん並びに大蔵家の要望が最優先されます。

 Mr.Presidentそこは理解して頂きたい。」


「勿論でございます、何なりと申し付け下さい。私どもに否と言う権利等御座いません。」

 そう言うとやっと頭を上げ総理に手招きされた椅子に腰掛ける。


 武蔵「武道例のやつを」


 武道「はい、具体的内容は今朝まとめた資料がありますので、どうぞ。」

 出席者全員に資料を配る。


 


 今回の大蔵美幸 拉致監禁誘拐事件の責任は全て米国こめこく側にある。よって大蔵家として賠償責任を要求する。


 賠償金額10兆円202✕年5月31日迄に支払う事とする。支払いが1秒でも遅延した場合、実効犯並びに指示を出した個人・団体・国家を起訴し日本国法律に則り裁判を行う。当然大蔵家により逮捕拘束も実行する。

 この事件は日本国内で行われたものであり、逮捕 勾留 起訴 裁判等も全て日本で行う。実刑判決の場合も日本国内の刑務所において刑期を全うさせる。


 武道「この事件に関する要望はこれだけです。表向きはねw」


 総理 President 「「表向き?」」


 武道「ええ、本題は父上からお願いします。」


 武蔵「うむ、Mr.Presidentこれを読むがいい。総理と他の方もどうぞ」



 **********



 大蔵家の要望書詳細内容

 


 開催年月日

 2025年 3月27日(木)~3月30日(日)


 開催場所

 日本 東京都江東区東陽町 (株)大蔵道場本社ビルA棟25F大ホール及び武道教聖地C17の庭


 開催趣旨

 米国こめこく&国連安全保障理事会&武道教主導による及びの即日強制実地を行う。

 尚、不参加並びに反対表明する国家は米国こめこく&国連安全保障理事会&武道教への宣戦布告とみなし強制的にする。



 会議詳細内容

 核兵器及び軍事利用に関係する核関連施設の


 射程距離50kmを超える全てのミサイル・ロケット類の


 軍事利用目的人工衛星の


 原子力エネルギーを使用する武器兵器の


 国家が保有する全潜水艦の


 国家が保有する全空母の


 重ねて申し渡すが


 以上


(株)大蔵道場グールプ代表取締役社長CEO大蔵武蔵


(宗教法人)武道教 教祖 大蔵武道


 **********


 President「これは…没収と言うのはどういう手段で可能なのですか?」


 武蔵「武道教祖様なら他愛ない所業だ」


 武道「グアムのC17と同じ手法で、地球上の核兵器等を瞬間的に全て収納します。」


 武蔵&健さん以外の全員「そんな馬鹿な!!」


 美幸「教祖様なら朝飯前ですよニッコリ」


 武蔵「Mr.President今回の件で大蔵一族もゴリ押しが容易くなったよw強者であれば強引に事を進められることを学んだwwwww」


 President「私も武道教に入信し全て仰せの通りに致します。」


 武蔵「入信?武道教に?誰が?」


 President「えっ?」


 健さん「武道もういいぞ遠慮なく言ってやれw」


 総理他日本首脳陣「………」


 武道「はいでは総理失礼します。

 おいこら米国こめこくの親分!!なーにが入信だ、自分が仕出かした事もう忘れてんのかタコ!!」


 President「ヒッヒイイイイー」


 武道「面倒だ全員出ろホイっと。」


 ジャーーーン

 残り59人もポケから取り出し60人全員勢揃い。


「よお元気そうだな皆またヒグマ呼ぼうか!!それともG軍団か!!」


「わあーーーーー助けてーーーー」


 武道「ホイっとな。」

 ここで60人全員の脳内に、これからの行動指示を出す。


「皆今すぐ帰してやる。それぞれがを実現する行動を起こせ。

 Presidentは10兆円を武道教団口座への送金手続きだ。政府予算がスカスカになっても必ず期限内に通せ!!いいな」


 President「ハイ!!必ずや」


「出来ない奴はまた樹海が待ってるぞ。次は空腹のトラと狼軍団だww今度こそ生きたまま喰われると覚悟しろ。分かったな!!」


 60人全員「は、ははぁ~」


 よしホイっと

『転移終了しました。だっちゅーの』

『お前だっちゅーのから進化してねーなw』


『平成が懐かしい

『バカボンじゃん、それ昭和だからなw』


 ーーーーーーーーーー


 NYセントラルパークに真っ裸60人集団が突然現れたのは夜中の3:00だったm(_ _)m


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