人間の学習とAIの学習

人間が学習するときって、経験とか情報の中から「こういう時はこうするのがいいんだな」って特徴とかパターンを見つけ出して、それを体系的にまとめたものを学んでいるよね。たとえば、子供のころに「赤信号では止まるんだよ」って何度も教えられて、赤は危険だとか、信号では止まるんだとか、文脈に合わせて赤色とか信号の特徴を学んでいる。それを覚えて現実に役立てている。


AIも似たようなことやっている。たとえば、めちゃくちゃたくさんの画像を見せられて「これは犬、これは猫」って教え込まれて「犬」や「猫」というラベルで特徴を知り、それで新しい画像を見たときに「これは犬だな」って判断(推論)する。人間よりも効率は悪い気はするけれど、その代わりに幅広く広範な特徴を自分で学び取ることができる。人にはできないこともできる。学習方法には色々あってこの限りではないけれど同じようなもの。


サンプル(説明)から特徴を学んで、それを新しいデータ(状況)に当てはめてる。


やり方とかプロセスは違うけれど、人間もAIも「特徴を学んで、それをどう使うか」って同じことをしてる。学習の本質的な部分で人もAIも同じように動いているのは、AIのそれが生き物の神経を参考に考えられたアルゴリズムが根底にあるからだよね。経験から学ばないものはAIとは言わないと私は思ってる。学習という行為は、それだけで重要な意味を持っている。


こんなことを書くと、人とAIは違うのだからAIに知性は無い、とか言う人も居そうだけれど、人間であることだけが知性だなんて、私には随分と傲慢な話に感じて、とてもじゃないけれどついて行きたくない。ただの傲慢な話に興味は持てない。だって発展性が無いからね。意固地で閉鎖的だよ、呵呵。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る