火名娘(ひなこ)
@k0905f0905
第1話
「火名娘」
親友の中島圭子がスタバで向かいに座って
コ―ヒーを飲んでいた纏田火名娘に向かって
声を掛けた。
「なに、いま 恋愛小説いいところなんだから」
火名娘が圭子の呼びかけを素っ気なく跳ね返した。
「なに? ハーレクインロマンス?」
「そう」
圭子が呆れ顔になった。
「アンタさあ」
「なに?」
「恋愛小説もいいけど河口さんとはうまくいってんの?」
圭子がそう突っ込んできた。
河口というのは河口樹。芸能人のはしくれだ。
「大丈夫よ。ちゃんと首に縄つけていつも締め上げてるんだから」
「河口さん、かわいそう」
圭子が河口に同情するようなくちぶりになった。
そのとき偶然にも二人の傍を河口が通りすぎた。
河口は美女と一緒だった。
「火名娘」
「殺す」
火名娘が目を爛々と輝かせた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます