第11話「巨大な蛇」
封印された力を再び眠りにつかせた大輔たちは、遺跡を後にし、新たな冒険へと向かう準備を進めていた。遺物『蒼光の守護』の力を手にした彼らは、この先の道のりにさらなる試練が待ち受けていることを感じていた。
「次の目的地はどこになるんだ?」
大輔が地図を広げながら尋ねた。
「遺物が示している場所は、この地図の外にあるみたいね、今まで誰も足を踏み入れたことのない未踏の地、そこに何があるのかはわからないけど、間違いなく重要な何かが隠されているはず」
アリアが指差した場所は、地図の端に描かれた謎の領域だった。
「未踏の地か、ワクワクする反面、何が待っているのか少し不安だな」
ルカスが腕を組みながら言った。
「でも、この遺物の力を使いこなせれば、どんな困難でも乗り越えられる気がするよ、今までだってそうだったし」
大輔が自信を持って答えた。
「そうね、私たちの絆がさらに試されることになるわ、でも、この冒険は絶対に無駄にはならないはず」
アリアが微笑みながら頷いた。
3人は新たな決意を胸に、未踏の地へと旅立つ準備を整えた。彼らは必要な物資を集め、これからの試練に備えるための計画を練り上げた。ルカスは魔法の新しい術式を研究し、アリアは剣の技術を磨くための特訓を行った。大輔もまた、遺物の力をさらに引き出すための訓練を続けた。
「準備は万全ね、行きましょう、未踏の地へ!」
アリアが声をかけ、3人は遺跡を後にして、新たな冒険の旅に出た。
未知の世界への冒険
大輔たちは、今まで見たことのない景色が広がる未踏の地に足を踏み入れた。その場所は、地図に記されていないほど未知の領域であり、周囲には異様な植物や奇妙な動物が生息していた。
「ここは一体…?」
大輔が周囲を見渡しながら、不思議そうに呟いた。
「見たこともない植物ばかりだ、触らないほうが良さそうだな」
ルカスが注意深く観察し、慎重に進むよう呼びかけた。
「でも、この土地には何か大きな秘密が隠されているはず、それを解き明かすために、私たちがここに来たんだわ」
アリアが前を見据え、先頭を進んだ。
その先に待ち受けていたのは、巨大な峡谷だった。峡谷の底には、暗黒の霧が漂い、その深さは計り知れない。だが、峡谷を越えなければ先に進むことはできない。
「どうやってこの峡谷を越える?」
大輔が疑問を口にした。
「『蒼光の守護』を使って、橋を架けられないか試してみよう」
ルカスが提案した。
大輔は遺物を手に取り、峡谷の向こう側を見つめた。遺物が青白い光を放ち始め、その光が徐々に凝縮していく。すると、光の橋がゆっくりと現れ、峡谷を跨ぐように形を作り始めた。
「これで渡れる…でも、慎重に進もう、何が起こるかわからないから」
大輔が遺物の力を維持しながら言った。
3人は光の橋を慎重に渡り始めた。橋はしっかりとした感触があり、歩くたびにほんのりと光が足元を照らした。しかし、渡り終える直前、橋の下から何かが動き出す気配がした。
「何かが来る…!」
アリアが即座に剣を構え、警戒態勢に入った。
すると、橋の下から巨大な蛇のような生物が現れ、3人に襲いかかろうとしていた。その目は冷酷で、鋭い牙が光っている。
「避けろ!」
ルカスが叫び、彼はすぐに魔法のバリアを張り巡らせた。
「俺たちの力で、こいつを倒す!」
大輔が再び遺物の力を引き出し、攻撃に転じる準備を整えた。
アリアとルカスもそれに応じ、一斉に巨大な蛇に立ち向かう。未踏の地での新たな試練が、今、彼らの前に立ちはだかろうとしていた。
普通の高校生が異世界で勇者に!? でも、オレの力は寝坊だけ! 🦞🦞ロブスターパニック🦞🦞 @lobsterpanic
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