あとがき & 次回予告




 ここまでお読みくださった皆様、本当にありがとうございました。

 本作の作者である「かみさん」です。


 知識に囚われた少年と、国に見放された少女。

 彼らは少なくない犠牲を払いながらも、経験の旅路へと飛び立っていく——


 拙作、『世界を紐解く秘密の書』はいかがだったでしょうか?

 最後まで読んでくれたのがほんの数名ですので、こう聞くのもどうかとは思いましたが……せっかくのあとがきですので聞かせてください(笑)


 本作は、過去カクヨム様で開催されていた『賢いヒロイン中編コンテスト』のために執筆した『司書シェリアは世界に飛び立つ』を長編用に構成を見直し、修正した作品でした。

 当然、ヒロインコンテストですので主人公は少女ではありましたが、王道ファンタジーということで読者層は男性をイメージし、主人公の方も男性主人公に変更、それに伴って構成も弄りました。


 これでも、コンテストでは「中間選考」を突破したんですよ?

 参加した作品の内、中間選考を突破したのは4%くらいだったかな? ですので、元となったお話はそれなりに自信のあるお話だったんです。

 まあ、結果はあまり芳しくないですが(汗)


 やはり、Webの流行に乗っていないお話ですので、数字は表れませんよね。

 それでも、お話の軸がブレてしまわない範囲で出来るだけ読みやすく、楽しんでもらえるように工夫して書かせていただきました。


 前に進むということは怖いことで。

 時に何かを犠牲にしなければ進むことは出来ないし、苦しい思いもするかもしれない。


 人間は楽をしたい生き物で。

 それは失敗を恐れているからで。

 でも、立ち止まっている間、人は成長することはない。


 過ちとは、失敗の末でしか知りえない。

 成功とは、上手くいった時の結果でしかない。


 結局、人は選択を強要され続ける生き物で、選択しないという事は死んでいるに等しい。

 ならば、シエルはずっと死に続けていたのでしょう。

 それを前へ進めさせたのは、たった一人の少女の言葉。


 そんな想いを、このお話に詰め込ませていただきました。


 うまく表現できていましたかね?

 出来ていなかったのなら、まだ私の実力が足りていなかったのでしょう。

 それでも、今、そして今後も全力を以って本作を書こうと思っていますので、お付き合いいただけたら幸いです。


 最後に、本作をお読みになって「面白い」「頑張れ」と思った方がいましたら、気軽にコメントなどを貰えると嬉しいです。

 また、本当に面白いと思った方がいましたら☆をいただけると幸いです。


 改めて、私の拙作をお読みくださり、ありがとうございました。


 では、次回予告へいきましょう!




『次回予告』


 無事、王都から脱出することが出来たシエルとティア。

 シエル・アンディア、ティオ・ウルトッドとして生き、経験の旅路に就いた二人の元に、見知った顔がセントラム湖の水と共に流れてきて!?

 目的地は聖国。しかし、過程になにも無いはずもなく。

 覚悟は示した。だが、その覚悟を体現できているのか? ティアは本当に覚悟を問われることに……。

 そしてシエルは、完全ゆえの不完全さを目の当たりにする——


 次回第二部 『旅の準備、心の準備』


 誠意、執筆中です。

 


 ということで、書き終えるまで更新は止まりますが、再開した時にまたお読みになっていただけると嬉しいです。

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