第30話

優の気持ちは過度のストレスと思春期による焦りと本能が彼を狂わせている。


 そんな中で春は谷間を見せるように手で下げて見せようとしてくる。


 「・・・俺は」


「言ったじゃん、私はなんでもするって・・・それに私はずっとこうしたかったし、」


そして、今度はその体を頭に付けてくる。


「ごめんね、優・・・私が、酷いことをしたから」


「・・・」


「・・・私があんなことをしなかったからきっと・・・本当は優が私が好きってことも分かってたから」


「・・・」


「もっと幸せになれたのに、私が間違えたから。ごめんね。」


何度も、何度も謝る・・・優は心は癒される・・・ことはなく


 

 もし、これで許せるならとっくに、もう何度も誤った時点で、許していた。


 

 好きだった?春は友達として、いや親友のして大切だった。確かにあのまま成長して春となら結婚もいいなと思っていた。


 だが、それは別にあくまで安定という妥協



「・・・許すよ。春」


「本当に?」


「うん、」


・・・何も変わってない。


 そうだ・・・結局俺は春から馬鹿にされて見下されてままだ。


 もし、本当に反省する気があるなら・・・いやでも、そうは言わない・・・そもそも素直に告白して来てない。


 「ねぇ、春」


「何?」



 優の人格は壊れてしまった。

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