自分がどうしたいか分からない。

　やり返したい思いと、このまま逃げたい気持ち

　俺はどうしたいんだ？

　「・・・優・・・」

春が明らかに心配して俺を見てくる。

　やめてくれて。

　ほっといてくれ・・・

ほっといてくれたら、俺の気も休まるのに・・・

　だが、優はどうしても春を見てしまう。

　そして、春の体を見て背中ゾッとする。

　「・・・」

辞めろ。それだけはしてはいけない。

　でも、今の春なら受けいてくれるかも知れない。

　・・・嫌・・・あんな、平気で人の気持ちを壊すような奴に！！そんな

　「・・・優！！大丈夫！！」

　春が背中をさする。

　辞めろ・・・触りたい・・・辞めろ・・・触りたい・・・やめ・・・

　「・・・優・・・分かるよ、いいよ」

　「はぁ？」

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