執筆の継続は、HSPが繋ぐ

白鷺(楓賢)

本編

執筆活動を続けるうえで、最も大切なのは「書きたい」という欲求です。このシンプルな欲求こそが、どんなときも私を支え、前に進ませてくれます。HSP(Highly Sensitive Person)である私にとって、この「書きたい」という気持ちは、他のどんなものにも代えがたい強い動機です。


HSPの特性である感受性の高さは、日々の些細な出来事や、過去の経験から受け取る刺激を深く感じ取ります。そのため、些細な風景や人々の言葉、日常の中にある小さな喜びや悲しみが、私の中で大きな意味を持ち、それがそのまま執筆の原動力になります。


例えば、窓から差し込む朝日の柔らかさや、誰かとの何気ない会話、街角で見かけた笑顔や、ふと耳にした音楽の旋律――これらの一つひとつが、私にとっては強いインスピレーションの源です。HSPとしての繊細な感受性が、それらを単なる出来事としてではなく、深く感じ取り、心の中で物語や詩へと変換してくれるのです。


執筆を続ける日々の中で、私は自分に問いかけることがよくあります。「今日は何を書こう?」「今、私の心はどんな言葉を必要としているのか?」と。こうした問いかけが、自分の心と向き合う時間をもたらし、その結果、書く内容が自然と決まっていきます。


「今日は短編小説を書こう」「明日はエッセイをまとめよう」「次はポエムに挑戦してみよう」――そんなふうに、その日の気分やインスピレーションに従い、自由に執筆のテーマを選びます。この柔軟さこそが、執筆活動を楽しく、続けやすくする秘訣だと感じています。


もちろん、書いている最中に、どうしても気に入らない箇所が出てくることもあります。でも、それは決して挫折ではありません。むしろ、自分の作品をより良くするための大切なステップです。何度も見直し、修正を重ね、最後に「これでいい」と思える作品が仕上がったときの達成感は、言葉にできないほどの喜びです。


HSPとしての繊細さは時に疲れることもありますが、執筆という形でそれを表現できることは、私にとって大きな救いであり、喜びです。感受性の強さは弱点ではなく、私の創作活動を支える大きな力です。


だからこそ、私は今日もパソコンの前に座り、心の声に耳を傾けながら、ひとつひとつの言葉を紡いでいきます。小説やエッセイ、ポエムといったさまざまなジャンルに挑戦し、書き続けることで、自分自身と向き合い、成長し続けることができるのです。


執筆の継続は、私にとってHSPが繋いでくれる大切な営みです。感受性を最大限に活かし、心の中にあるものをすべて書き出していくことで、自分自身を解放し、満足感を得ることができます。このプロセスこそが、私の人生における喜びであり、目指すべき道です。

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