Re:スタート 始まりの終わり

さえば湊

第1話 月影町の物語

20xx年_ 人口は増えたり減ったりを繰り返し乍も科学が勢いを増して発展し夢であったタイムマシンを創り出す迄に技術は発展していた。


そんなニホンの某県某市の端っこに存在する月影町は人口こそ疎らだが技術が凄まじく天性の才能を持つ者らの集まり場所であった為国を上げて支援をされていたのである。


月影町、唯一の高校 月影高等学園。

エリート揃いと言われる生徒や天性の才能を持つ生徒達が大勢いる。


そんな小さい訳でも無ければ大きい町でも無い土地に住む一人の女子高生と転校生の物語


月影という名前の由来は、古代_神世の時代寄り遡ると言う。ツクヨミという月と夜を司る神様がこの地に降り立ち影を色濃く残し加護を与えられたから_という伝承が残りその結果 月影という名前になったと。


「何だか、なぁ」学園の屋上で一人ぼやく高二の女子高生・長嶋由利は名前の由来として描かれている古史伝を手にお昼を食べていた。


ここ月影高等学園では屋上へ上がれ尚且つ一定の条件を満たせば一年生でも自由な時間割となる何とも風変わりであった。校則も無いに等しい。


由利の家は小さくなければでかくもない平凡を描いている訳なのだが当の本人は一人暮らしを今は満喫しているが楽しい事を好む彼女がそんなちっぽけな満喫で済ませる訳もなく


長嶋の家は代々都会にあるタイムマシンの時空管理局・時空警察に務めている。


由利もまた幼い頃からそこへ赴いていた為普通の生活では満足が出来ないと言う言い訳にも近い事柄があった。


「少し、私の話をしよう…ねぇ、後ろに隠れてる少年」


そしてまた観察力等も優れていた。


「なぜ…僕の場所を?」

この少年こそ転校生である。しかも一定の条件を満たしてやってきた新生の転校生。


「うーん。一つ言えるなら隠れているつもりでも私から見たら隠れていない、かな?」


「なんですか、それ」


訳も分からないと呆れる少年。

まぁ仕方ないか。素人が私の前で勘繰りしている状態で隠れていられる訳が無い。


「私はもう直ぐ戻るけど、君は?」


「僕も…職員室へ行こうかと(何だこの女)」


「そうかならば調度良い、私も付き合おう。用事があるんだ」


「次いで、ですか」


「あぁそうさ。何か悪いかい?」


「いいぇ、是非ご一緒に」


屋上に一冊の本を残して2人は階段をおりていく。その本は古史伝。何があるか分からない本である。



ー 第一話 前編 完 ー


次回 第二話

残された本と新たな新生の転校生


~ 後書き ~

何度も新作ばかりですみません。

ジャンルが定まらないこの話ですが良ければ最後までお付き合い下さい。

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