憐憫、十八に惑う

葉山 海

第1葉 糞

何を幸せと言うんだ

皆たった一つの幸せを追いかけている

お金や地位だけが幸せでないのは自明だが違うらしい

皆と列車に乗っていたはずだったが、


美学なんて石ころのようだ

美学をおいかけるものこそ変わり者のような不審者らしい

安心を生きず、野心に生きるのは馬鹿らしい


普通を生きていなかったようだ

随分騙していたらしい

昨日の自分は誰だったのだろう

認めてほしい、否定したくない

あの時の思いは本心だったはずだ

勉学だって捨てたもんじゃないだろ

この世界で生きるように死んでいたのか?

虚しくなるような赤だ


この心はどこへ逝くのだろう

何処かへ逝ってしまうのだろうか

結局、普通を装うのだ

皆の顔を見たら…

厭だ厭だ

中途半端な人生だ

厭だ厭だ

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憐憫、十八に惑う 葉山 海 @HayamaKai

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