第21話 遠征三日目

遠征二日目の夜が明け、三日目に入った

ヴォルフガング

「今日はどうするかね」

フィリア

「どうしましょうか」

キアン

「そうですね」

「今日は何かする必要はないのでは?」

ヴォルフガング

「そうだな」

「ただ一応警戒はしておこうかね」

キアン

「異論ありません」

フィリア

「私も異論ないわ」

ヴォルフガング

「そう言えばなんだが」

「ステータスの平均と言うのはどのくらいなんだ?」

キアン

「そうですね」

「ステータスで言えば私は平均より大分高いのですけどお見せしますね」

ステータス

個体名 キアン=レギオン=ハイヤー=ワシントン

LEVEL-50

種族 人間

爵位 なし(次期ワシントン辺境伯家当主)

スキル

剣王術 空間把握 殺気察知

身体能力

腕力 20000

膂力 10000

脚力 20000

体力 20000

魔力 20000

身体強度 30000

魔法強度 30000

称号

剣王 雷霆

キアン

「これが私のステータスです」

「平均はそれぞれ5000~8000程度ですね」

ヴォルフガング

「つまり、私のステータスは大幅に平均を上回っていると言うことだな」

キアン

「そうなりますね」

「そんな話をしていたら奥まで進んでしまった馬鹿が出ましたよ」

ヴォルフガング

「はぁ」

「面倒な」

「まぁいい、行くぞ」

キアン

「はい、承知しました」

フィリア

「ええ、そうしましょう」

そう言いながら奥まで進んでしまった者達の救出に向かう


龍の森深部

アルゴ=ライアン

「僕達龍の森の深部まで進んでしまったんじゃないですか?」

リディア=ロスト

「その可能性は高いですけど

どうしようもありませんわよ」

「それに」

アルゴ=ライアン

「目の前の龍はどうしましょうかね」

リディア=ロスト

「どうしましょうか」

「私達にこれを撃破できる程の実力はありませんし」

アルゴ=ライアン

「交渉することも出来ません」

リディア=ロスト

「龍の言語など分かるはずもありませんもの」

ヴォルフガング

「なぜ奥まで進んだのだ」

「ライアン子爵家の御令息殿とロスト侯爵家の御令嬢殿」

アルゴ=ライアン

「食料の確保のために探索をしていたのですがいつの間にか深部まで進んでしまっていて立ち往生していたところです」

リディア=ロスト

「そこの龍はどうするので?」

ヴォルフガング

「事情を説明して帰ってもらう」

リディア=ロスト

「龍の言語を理解できるので?」

ヴォルフガング

「色々あってな」

「キアン、ロスト侯爵家の御令嬢殿とライアン子爵家の御令息殿の誘導を頼めるか?」

キアン

「はい、お任せください」

「では参りますよ」

アルゴ=ライアン&リディア=ロスト

「はい、ありがとうございます」

そう言ってキアンの誘導に着いていく姿を見届けた後口を開ける

ヴォルフガング

「フィリア、龍達にお前を紹介したいのだが」

「構わんか?」

フィリア

「ええ、問題ないわよ」

ヴォルフガング

「Хакурю, не мог бы ты отвезти меня к себе домой?《白龍よお前達の住処に連れていってもらえるか?》 」

白龍

「Да, проблем нет.《はい、問題御座いません》 」

「Его Величество Император Драконов《龍帝陛下》 」

「Пожалуйста, поднимайтесь на борт.《どうぞ、お乗りください》 」

ヴォルフガング

「Ах, спасибо 《あぁ、ありがとう》」

「よし、フィリア」

「乗るぞ」

フィリア

「ええ、分かったわ」

ヴォルフガング

「失礼」

そう言いながらフィリアを抱えて、白龍の背に乗る

白龍

「Ну тогда поехали 《では、参りますよ》」

そう言って龍達の住処に向かうのであった

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