種
6月のある日、1つの種を見つけた。
豆粒ほどの小さな種だが、青や赤、緑の色が入り乱れる綺麗な種だ。
だが、調べても何の情報も出てこず、男は手探りで育てることにした。
土に植えて水をやり、日当たりの良い場所に置いた。
だが1ヶ月経っても芽が出ない。
7月になり、炎天下の下で男は土に肥料を混ぜていた。
温暖化のせいか、年を追うごとに夏は厳しい暑さが続く。
土には汗が数的落ちていた。
芽が出た。
男は肥料を混ぜることで芽が出たと考え、それから毎日汗をかきながら肥料を混ぜた。
芽に汗が落ちる度に大きくなり、花を咲かせて実をつけた。
冬になると綿毛をつけ、種は風に乗って世界中に広がっていった。
美しい花は人間の天敵となった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます