公園

子供用の遊具が並ぶ小さな公園。

その横を通った時、3人のマダムが遊んでいた。


それも日陰で楽しく会話をするレベルではない。

ベンチにブランド物のバッグを置き、

砂場であれこれ言いながら遊んでいる。


しばらく眺めていると、砂場に絵を描き始めた。

ジョウロを使って水で線を描いている。


絵を描き終えた途端、空が暗くなる。

黒い雲が砂場の上空に集まり、稲妻が走る。


あれは魔法陣だ。


何かの儀式をしていたのだ。

危険だとはわかっているものの、好奇心が逃がしてはくれない。

そのとき、雷が落ちた。


砂場では小さな女の子が3人遊んでいた。

ベンチにブランド物のバッグを置いて。


ぼくは小さな手で3人の写真を撮った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る