第18話:純白の天使。

世界のサブカルチャーの代表「コスプレ」・・・もはや揺るぎない存在。


檸檬と一緒に水着を買いに言った時、陽介急に思いついたコスプレ。


善は急げとばかりに陽介はネットでコスプレ衣装を物色して注文した。

で二日後届いたメイド服を檸檬に着せることにした。


届いた梱包を解くと、真っ白なメイド服が入っていた。

上着もミニスカートもエプロンもストッキングも全部、真っ白。


陽介は自分の頭の中でメイドさんに変身した檸檬を想像した。

制服の彼女もいいっていつも思っていたが、メイド服を来た檸檬も様変わり

して可愛いだろうなって思った。


そして土曜日の昼間。


別の部屋で真っ白なメイド服に着替えた檸檬がリビングに現れた。


「どうかな?」


「おわははは〜〜〜〜〜まじで? ・・・・めちゃ天使だ・・・」

「いいわ・・・まじでいい・・・ってか俺、この時点でもうダメだわ」

「エッチまでモチベーション保てないかも・・・」

「今すぐにでも檸檬を押し倒したい衝動にかられてる・・・まじヤバい」


「ちょ、ちょっと・・・写真撮るから待って」


そう言うと陽介は白いメイドに変身した檸檬をバシャバシャ撮りまくった。

結局、檸檬のコスプレもマンネリ化防止のためって陽介は言うだろう。


檸檬も自分に興味を持ってくれない人より、自分に興味を持ってくれて

自分のためにいろいろ工夫して演出してくれる彼氏のほうがいいに決まってる

わけで、だから檸檬も陽介との時間が楽しくてしょうがなかった。


陽介は今夜、白いメイド服を着た檸檬とエッチするわけでいつもより比べる

べくもなく発情期がやって来たみたいに興奮していた。


ようやく夜が訪れ風呂から出て白いメイド服に着替えた檸檬はソファーに

寝そべった。

純白の檸檬を見て陽介は改めて思った。


やっぱり天使だ・・・この雰囲気は未成年じゃないと出ないよなって。


真っ白なメイド服に身を包んだ檸檬は誰が見ても天使みたいだって思うに

違いなかった。

頭に輪っかがないことと背中に羽が生えてないことを除いては・・・。


陽介はいつもより入念に檸檬を愛撫したし、いつもより時間をかけてたっぷり

彼女を可愛がった。


最初の頃よりも少しづつ巧みになっていく陽介のセックステクニック。

陽介が果てる時間も長くなってきていた。

だから檸檬は一回のセックスで何度もエクスタシーの虜になった。

そんなだから檸檬はイき過ぎて時々陽介を拒否するくらい苦痛になる時

さえあった。


でも今夜の檸檬は泣きたいぐらいの幸せを感じていた。

陽介はこれから、いろんなコスプレ衣装で楽しめることが楽しくてしょうが

なかった。


女子高生はまあ現役だし、ナース、婦人警官、それからレディーススーツに

ベビードールまで・・・まだまだある。


だから、しばらくは飽きずに楽しめそうって思った。


まあ、夜のためのコスプレに限らず、気が詰まりそうな現実社会に生きる

人間にとってイベントも含めて個人的にもアニメやコスプレ、サブカルチャーと

呼ばれるジャンルは絶対必要だと陽介は思っていた。


それでストレス解消、メンタルをリセットできるなら大いに取り入れるべき

だと・・・。


檸檬にはエッチの時だけじゃなく普段からでもメイドコスのままでいてほしい

って陽介は思った。

檸檬に申告したら、その願いは叶えられただろう。

でも、それが当たり前になることも陽介は恐れた。

それこそがマンネリにつながると・・・。


つづく。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る