第8話

――――――――




――――




――……


893:スネーク

疲れた_(›´ω`‹ 」∠)_


894:相談人

死ぬかと思いました


895:本当にあった怖い名無し

あ、戻ってきた


896:本当にあった怖い名無し

夜が明けてるぞー


897:本当にあった怖い名無し

大丈夫かー??


898:スネーク

スレッド残ってて良かった


899:迷探偵

あ、来たな

おい、なにがあった??


900:スネーク

とにかく、色々あった

(›´ω`‹ )


901:スネーク

スレッドが残り少ないな

とりあえず、語れるだけ語る


902:本当にあった怖い名無し

相談人の友人は助け出せたのか??


903:相談人

えぇ、なんとか

薬物を無理やり飲ませられてたらしくて、意識が朦朧としてるので、今、病院です

なにせ、救急車だと時間がかかりそうだったので


904:本当にあった怖い名無し

???


905:本当にあった怖い名無し

ほんとに何があった?


906:迷探偵

つ【某山奥の村が土砂崩れにより、壊滅したニュース記事】


907:本当にあった怖い名無し

え、え!?


908:本当にあった怖い名無し

ここがもしかして


909:相談人

えぇ、お察しの通りです

話が前後しますが、私たちが友人を連れて村を脱出してすぐに、これが起こりました

幸い、私たちは巻き込まれずに済みましたけど


910:本当にあった怖い名無し

住人全員が巻き込まれたっぽくて、生存は絶望的、とか書いてあるぞ??


911:本当にあった怖い名無し

あの女の子はどうなった?!


912:相談人

それが、私たちの道案内をして病院に来たところまでは一緒だったんですけど


913:スネーク

気づいたらいなくなってた

救急外来だから、だいぶ待たされてる間にな


914:本当にあった怖い名無し

いなくなってたって

( ̄▽ ̄;)


915:迷探偵

……とりあえず、友人を助けに行って、村を脱出するまでの事を書いてくれ

ほんとなにがあったんだよ?


916:スネーク

なるべく、このスレッド内で終わるよう努力する

書ききれなかったらスマン


917:スネーク

俺たちは女の子の案内で、花嫁候補達が暮らしている茶屋へ向かった

でも、そこはさらに徒歩でしか行けない場所だったんだ


918:相談人

女の子は歩き慣れてるのかスイスイ登っていきましたねぇ


919:スネーク

途中で車を隠して、俺たちは茶屋へ山登りする羽目になった


920:スネーク

登りきると、そこにはポッカリと大きな穴が開いた洞窟があった

洞窟の前には鳥居があった

その洞窟のすぐ横には、木造の建物、掘っ建て小屋があった

女の子曰く、花嫁の介添人がいるとのことだった


921:本当にあった怖い名無し

なぁ、見張りとかいなかったの??


922:スネーク

いなかった


923:相談人

いませんでしたねぇ


924:本当にあった怖い名無し

その時点で火事のことはまだ伝わってなかった感じ??


925:スネーク

伝わってなかったな

そもそも場所的に村からは山を挟んでぐるりと反対側になる位置に茶屋があったし

周囲が森で、夜っていう条件が重なってた

加えて、電線も通ってなかったから電気も来てなかった


926:本当にあった怖い名無し

どんだけ昔の生活させてたんだよ


927:迷探偵

最悪、祭りの日まで生きてりゃいいって考えだったんだろうな

水と食い物与えて、薬漬けにして動けなくさせりゃいいわけだから


928:本当にあった怖い名無し

手間暇かけてさらって来たのに

そんな扱いある??


929:迷探偵

ガチで死ななけりゃよかったんだろうな

でも、そんなさらに山奥までよく連れて行けたな

脅して歩かせたか

いや、散策だつって歩かせたのかもなぁ


930:スネーク

掘っ建て小屋、つまり茶屋に入るとやばかったわ

昔、見学でいった農家の牛小屋思い出した

あんな感じで、一人一人区切られたスペースに昔ながらの縄で繋がれてんの

俺たちが入ってきても、ぼんやりとこっちを見るだけだった

世話役の婆さんが何人かいて、俺たちに気づくとそっちはめちゃくちゃ驚いてた

でも、女の子が一緒ってわかるとすぐに普通になってた


931:本当にあった怖い名無し

胸糞過ぎんだろ

人をなんだと思ってんだよ


932:本当にあった怖い名無し

で、女の子はどうしたん?


933:本当にあった怖い名無し

婆さんたち殴った??


934:本当にあった怖い名無し

婆さんたちを撲殺したんじゃね?


935:スネーク

火事のことを伝えて、婆さんたちを下山させた

婆さんたちの家族が火に巻かれて、全身大火傷したって言ってな


936:迷探偵

計画的だな

しかし、よく素直にしたがったな婆さんたち


937:相談人

女の子が、私が祝言を取り仕切るって言いつつ

私を縄で繋ぐ振りをしたんです

お婆さんたち、どこか安心したように山を降りていきました

まぁ、女の子曰く、お婆さんたちも自分の手を汚す仕事はしたくなかったってことらしいです

で、仕事の引き継ぎを女の子にしたので来年から、この仕事を女の子に丸投げできる、と考えたんだろうって言ってました

お婆さんから祝言の仕事を引き継いだ時に、お婆さんが、


「花嫁の準備は終わっている

あとは嫁がせるだけだ」


みたいなことを言われていました


938:相談人

女の子は万事了解したと伝えていました

そうして、お婆さんたちが居なくなると

隠し持っていた懐中電灯を私たちに渡してきました

茶屋の中にいる女性たちの顔を確認しろ、ということでした


939:スネーク

懐中電灯はぶっちゃけいらなかったんだけどな

携帯端末あったし


940:相談人

でも、なんていうかあの場はあの女の子の独壇場でしたねぇ

場を支配してるというか、そんな感じでした


941:本当にあった怖い名無し

それで、友人を見つけて逃げてきたのか


942:スネーク

それがなぁ

そうは問屋が卸さなかったんだ


943:本当にあった怖い名無し

そうなの?


944:本当にあった怖い名無し

マジか

まだこの後なにかあったのかよ


945:相談人

茶屋の中に、繋がれている女性たちの中に

友人はいなかったんです

その意味を女の子はすぐ理解しました


今年の花嫁に選ばれたのだ、と言ったんです


でも念の為、と別の部屋に私たちを案内しました


946:スネーク

あれも中々な光景だったよな


947:相談人

男性が女性より酷い扱いで繋がれていたんです

全裸で、意識を奪われ、口も聞けない状態でした


948:迷探偵

外の人間への扱い、か

女の子は本当に運が良かったんだな

それとも、赤子だからと特別扱いされたのか


949:迷探偵

とにかく、連れてきた人間に関しては自分たちと同じ人間とは見ていなかったってことだろうな

だからそういう扱いになったんだろう


950:迷探偵

話を戻すか

それで友人は結局どこにいたんだ??


951:相談人

洞窟の中へ私たちは案内されました

洞窟の中には一定の間隔で、灯篭が置いてありロウソクの火がゆらゆら揺れていました


952:相談人

奥へ奥へと進んでいくと

やがて、ごぉぉおっと言う水の音が聞こえてきました

その音に近づいていくと、白無垢を着た友人がぼぉっと座っていました

用意してある椅子に、友人は座っていたんです


953:スネーク

女の子がこの道中で説明してくれた

この先には滝へ続く出入口に繋がってて、そこから白無垢の花嫁を突き落とすんだそうだ


954:スネーク

今までどんな災害が起きても、この祝言さえやっていれば

村は安泰だとされてきた

実際、戦争中にこの祝言が出来なかった時期は、水害、土砂崩れ、地震に見舞われたそうだ

けれど戦争が終わって再開したら、ピタっと災害がなくなったそうだ


955:本当にあった怖い名無し

そんなことある?


956:本当にあった怖い名無し

たまたまだと思うけどなぁ


957:本当にあった怖い名無し

たまたまでも、そうなったなら村人にしてみたら命懸けだからな

花嫁1人の命で村人が助かるなら、って考えても不思議じゃない


958:本当にあった怖い名無し

でもだからって、こんな旧時代的なことやり続けるとか意味わからん


959:スネーク

もしかしたら、本当にそういう神様がいるのかもな

俺達には知覚できない、超越存在、上位存在が

こうやってスレ主の友人を助け出したあとに、災害が起きたことを考えると

あながち否定もできない


960:本当にあった怖い名無し

つーか、お前らは大丈夫なのか?


961:スネーク

なにが??


962:本当にあった怖い名無し

スネークはともかく

スレ主は、考えようによっちゃ多数の命より、友人一人の命を優先させたってことだろ?

その、精神的なものとか大丈夫かなって


963:相談人

ご心配なく

村に関しては因果応報だと思っています

酷なことを言いますが

そんな土地に縛られず、逃げれば良かったんですよ

誰かの犠牲の上にある平和なんて、私は受け入れられません

まして、それはお膳立てされたものです


964:相談人

自分たちのことは自分たちでするべきです

生贄だって、村人の中から選べば良かっただけです

でも、彼らは自分たちの命は犠牲にせず、他人の命を犠牲にし続けた

それは紛れもない事実です

それも、何度も言いますがお膳立てをしてまで花嫁を作り上げ、殺してきた

殺人集団でしかありません


965:本当にあった怖い名無し

村の子供まで巻き込んでるけどなぁ


966:本当にあった怖い名無し

>>965

そんな村の大人のもとに生まれてきたのが運の尽きだよなぁ

巻き込まれただけだが、まぁ、仕方ないか


967:本当にあった怖い名無し

ん?

速報??


968:本当にあった怖い名無し

あ!!


969:本当にあった怖い名無し

え、ウソ??


970:本当にあった怖い名無し

これ、マジか?


971:本当にあった怖い名無し

どしたどした??


972:迷探偵

>>971

土砂崩れのあった村で、おそらく連れ去られてた女性と男性の生存が確認された


973:迷探偵

でも、村の大人と子供は続々と死亡が確認されてる


974:本当にあった怖い名無し

これ、因果応報っていうよりアレだな

昔の時代劇でよくあったシチュ

なんていったっけ?

望まずに悪事に手を染めてたり、そうと知らず関与してる人まで罰をうけること


975:迷探偵

>>974

勧善懲悪

近いのはこの言葉だと思う


976:本当にあった怖い名無し

>>975

それだ!!


977:迷探偵

昔、完全懲悪だと思ってた件


978:本当にあった怖い名無し

>>977

あるある


979:スネーク

あー、これから警察の事情聴取とかいろいろあるっぽい


980:相談人

麻薬飲ませられてた友人のことと、土砂崩れから奇跡的に助かった人のこととか

どう言い訳しましょうかね?

お医者様には、軽く事情を話してありますから

参考人として話を聞かれるのは確実でしょうねぇ


981:迷探偵

まぁ、正直に話すしかないだろ


982:本当にあった怖い名無し

ここの事も話すのか?


983:スネーク

(ヾノ・∀・`)イヤイヤ

それはそれでめんどくさいことになりそうだから

上手く話を作っておく


984:本当にあった怖い名無し

作っておくって( ̄▽ ̄;)


985:本当にあった怖い名無し

作っておく、とか

作り置きのオカズじゃないんだから


986:本当にあった怖い名無し

でも、だとすると女の子のことはどうしようか?


987:相談人

私は、せめてものお礼として

彼女のことは伏せておきます


988:相談人

彼女が育ての身内とはいえ、家を焼いたのは事実ですから

それに、そっとしておきたいんです

彼女には、その権利があると思っています


989:本当にあった怖い名無し

まぁ、相談人の友人を助けるのに手を貸してくれたのは事実だしな


990:本当にあった怖い名無し

あんだけの災害だ

見つからない人も多そう


991:本当にあった怖い名無し

女の子の生死は、それに紛れる感じかな?

もしかしたら


992:本当にあった怖い名無し

でも、どうやって生きてくんだろう?


993:本当にあった怖い名無し

いやぁ、なんつーか

強い子だったし大丈夫でしょ


994:本当にあった怖い名無し

頭も良さそうだったもんな


995:本当にあった怖い名無し

案外、ひょっこりとここに挨拶にきたりしてな


996:本当にあった怖い名無し

って、スレッド終わりか!

じゃあ、1000なら女の子がスレ立てする


997:本当にあった怖い名無し

1000ならスネークが、また別の因習村へいく!


998:本当にあった怖い名無し

1000なら、女の子が幸せに暮らす!


999:本当にあった怖い名無し

1000なら、そうだなぁ

またこういう実況スレが立つ!


1000:本当にあった怖い名無し

ありがとうございました

おかげで、私は自由になれました

最高の誕生日となりました


1001:このスレッドは1000を超えました。

もう書けないので、新しいスレッドを立ててください






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