第48話 西方大陸の錬金術師
さて、アベル達がファーレンハイト王たちと、色々と問題を起こしている時。
ルナとエリスはと言えば。
「ルナ!大変だよっ!フィーノさん!息してないっ!」
エリスが、目の前で倒れている、老婆の心臓に耳を当てて心音を確認するが心臓が動いている音がしないし気配も無い。
「うそっ!」
「心肺蘇生法を施すから! ルナは生命の水と、高級ポーションを作って!」
「分かったっ!」
エリスが、緊急時の心肺蘇生法を必死に施す。
ルナが、大急ぎで生命の水と、高級ポーションの作成に入る。
さて。何故、こんな状況に為っているのかと言えば。
時は、数分前に
* * * *
アベルたちが旅立ってから4日目。
ルナ、エリス、セツナ、タイガの4人が集まり。
今日は、何をしようかと話していた時だった。
「すいませーん! どなたか、いらっしゃいますか!?」
ドンドン!と少し強めにドアを叩く音と声が聞こえた。
「どなたですか?」
ドアは開けずに、声を大きくして聞き返すルナ。
「突然の訪問失礼します!
自分は!西方大陸ルセニア王国 飛竜部隊所属。
マルコ・フランチェスカと言います!
こちらに、中央大陸の
西方大陸ルセニア領の
自分がフィーノ様を、お連れ致しました。
宜しければ。逢っていただけませんでしょうか?」
「少しお待ちください。 いまドアを開けますので。」
ドアを開けると、ドアの外には、マルコしかおらず。
肝心のフィーノと言う人の姿が見えない。
「面会の機会をいただき、有り難う御座います。
先ほども、申し上げましたが。
自分はルセニア王国 飛竜部隊所属のマルコ・フランチェスカと言います。」
「私はルナです。えっと、フィーノさんと言う方は?」
「フィーノ様は、そこに見えている飛竜の。」
「初めまして。お嬢ちゃん。 私がフィーノだよ。」
そう言って、マルコの脇から、ひょこっと顔を覗かせる高齢の女性。
「フィーノ様! かってに降りて来たんですか!?」
「マルコだけ先に会うなんて狡いだろうが。」
「そういう問題では在りませんから!」
「やかましいわい。 ルナ嬢ちゃん。中に入れて貰えんかの?」
「あっ!?どうぞ。」
リビングに通して、席を促して飲み物を入れて差し出す。
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