読書感想文1『職業としての小説家』

千織

第1話 ①村上春樹『職業としての小説家』

 本屋で見つけて面白そうだったので買ってみました。


 村上春樹を見知ったのは、中学の時。文学界には二人の村上がいるらしい。龍と春樹。そして私は龍派でした。


 その頃に読んだのは『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』でしたね。むしろ河合隼雄の方が好きで読んでたっていう。


 いい加減大人になってから『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』と『女のいない男たち』を読みまして。これが巷で噂の村上春樹かぁ……という感じでした。


 すっごい感動したとか、カタルシスすげぇとはならなくて、「思ったより読みやすくて面白かった」という小並感。龍の方がほら、ハードだから。


 そんな通り過ぎ方をしてきましたが、今回真面目に読んでみようと。小説じゃないけど。



 50ページまで読んでの感想。


 『小説を書くというのは、あまり頭の切れる人には向いた作業ではないようです』


 と、出てきたんで、すぐさっこ氏にLINEしましたw なんか希望が滲み出た。


 前後の表現がねぇ……わかるようなわかんないような感じ(読解力とは)なんで意訳になりますが、”三分で論じれることを回りくどく物語にするんですから、頭のいい人ならそこまでしないでしょ”的な話。



 続いて、小説家の資質として、『剃刀の切れ味』を『鉈の切れ味』にして、さらにそれを『斧の切れ味』にしていくのが必要って話。


 頭の切れだけで書けるものから、その人ならではの強みに近づけていく……みたいに読み取れました。


 切れ味だけなら自分も経営者の本読んじゃうな、と思う。

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