第22話 アモン視点

 俺は暗黒騎士アモン。セシル様の従者だ。今、アベルを大将にして、進軍している。俺たちの兵力は6千。王国軍は1万だそうだが、俺たちにとっては関係ない数字だ。捻りつぶしてやる。遠目に王国軍が見える。メロディが前に出た。範囲魔法を使うのだろう。


「サンダーストーム!」


 雷の嵐が敵を薙ぎ払う。3千は死んだだろう。


「サンダーストーム!」


 もう一発サンダーストームを食らわせた。2千死んだだろう。残りは5千だ。


「よし!全軍突っ込むぞ!」

「おう!」


 アベルが鬼神のような働きで、敵をバッタバッタと倒している。俺も負けてられないな。


「うーりゃりゃりゃりゃ!」


 槍の連続突きによって、敵を討ち取っていく。


「アイスランス!」


 メロディがアイスランスで敵を貫く。俺たちの攻撃で王国軍は壊滅寸前だ。


「ひいっ!逃げろ!殺される!」

「最早ここまでか…!退却!」


 王国軍は逃げだす兵を止められなくなって、退却していく。俺たちの勝ちだ!


「勝鬨を上げろ!」

「「「えいえいおー!」」」


 王国軍の食料を奪って、意気揚々と帰っていった。


「なんと!王国軍を打ち破ったとな!よくやったアベル!よくやった皆の衆!」


 ジョナサンが喜んでいる。まあ俺たちはセシル様のために戦っているだけだからな。


「アベル、メロディ、アモン、よくやったね」


 セシル様も喜んでいる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る