ガチャで仲間が増えます

あんこくじだい

第1話 異世界転生?

 う…ここはどこだ?知らない天井だ。なんか背が縮んだ気がする。俺はベッドに寝ているようだ。あれ?何で俺はここにいるんだろう?老人の車に轢かれたってのは覚えてる。


「セシル起きたの?もう起きないかと思ったわ」

「セシル?僕の名前か?」

「記憶喪失?私のことも忘れちゃった?私はミレーユ、セシルと同じ孤児院の一人よ」

「ミレーユ?いや覚えてるぞ。何故だ?」

「セシル大丈夫?あなた、貴族に斬られたのよ。無礼討ちだーって、背中からバッサリ」

「覚えてるぞ。ギリアムという奴だったか。うっ、背中が痒い」


 斬られた背中はもう治っているらしく、痒いだけだ。


「凄い回復力ね。不死身じゃないかしら」

「僕は異世界転生したのか?」

「異世界転生?何よそれ」


 僕はセシル、5歳。ミレーユは8歳。覚えている。孤児院の一員だ。


「それだけ喋れるならもう大丈夫ね。私の看病のおかげってことで。またねセシル」

「うん、ありがとうミレーユ」


 ミレーユは部屋から出て行った。一人になったので確認することがある。


「ステータスオープン!」


 半透明のウインドウが出て、僕の名前と年齢と能力値とスキルが載っていた。


セシル 5歳 男

力 G-

防御 G-

魔力 G-

器用さ G-

素早さ G-

運 SSS

スキル ガチャ


 と、なっている。運以外はダメか。スキルがガチャとなっている。ガチャが使えるのか?やってみよう。


「ガチャ発動!」

【ログインボーナス!勇者アベル召喚!】


 何やら頭に声が響いてきた。すると次の瞬間、僕の目の前に一人の男があらわれた。


「セシル様、召喚ありがとうございます!アベル、参上しました!」


 えっ、ガチャで人が出てきた。

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