ぽわぽわした同級生が一緒に寝ようと誘ってくる

&+

第1話木陰で寝よ?

※ASMR形式。ヒロインのひとり語りで進行します。


(木々の揺れる音)


「んん……良い天気だね」


「ほわあ。眠くなっちゃう」


「え? いつも眠いだろうって?」


「えへへ。私のことよく見てくれてるんだ」


(袖口を引っ張る音)


「ほら、君も寝転ぼうよ」


「遠慮する? えー。私は一緒に寝たいな」


「それとも……芝生の上に寝転ぶの、お行儀悪いかな? 木陰に入るより、教室のクーラーの方が気持ちいい?」


「あはは、困ってる。でも、嫌だったらいいんだよ。校庭で昼寝するのって、ちょっと変だもんね」


「でも、私は君と一緒に寝たいな。君の隣、気持ちいいから」


「一緒に寝よ?」


(寝転ぶ音)


「えへへ。ありがとう」


「校庭の木の下はね、私が最初に見つけた昼寝スポットなんだよ」


「芝生の上で横になると、自然に溶け込んだみたい」


「目をつぶると、風に揺れる木々の音が私を通り抜けていく」


「ほら、君も目をつぶって」


「こうしてると気持ちいい。体が、とっても楽になったみたい。それで、不思議なんだけど、君が隣にいるのを感じると、胸の奥が暖かくなって気持ちいい」


「君も気持ちいい? よかった。私だけ気持ちよくてもいけないもんね」


「こうやってリラックスすると、よく眠れるよね。……少し、静かにしよっか」


(何度か、吐息のかかる音)


「え、息がくすぐったい? そっか。二人だと呼吸するのも難しいね」(小さく笑いながら)


「ごめんね、私、君が隣にいると静かにしてられないみたい。なんだかドキドキして、息もちょっとだけ激しい」


「えへへ。折角お昼寝に誘ったのに、これじゃ寝られないね。少し動こうかな」


「わわ」


(がばっと起き上がる音)


「ふふ。目を開けたら目の前に君がいて、びっくりしちゃった」


「ふわーあ。なんだか目が覚めちゃった。君も? 私たち仲良しだね。えへへ」


「目が覚めてもあくびはするのかって? なんでだろうね。まだ眠いのかな。あ、君もあくびしてる」


「気のせい? そんなことないよー。ほら、目もまだ開ききってないもん」(笑いながら)


「ううーん。私のお昼寝に付き合ってくれてありがとうね。なんか、いつもより気持ちよかった」


(チャイムの音)


「あ、お昼休み終わっちゃう。帰ろっか」

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