推しに認知されてて幸せです

あいき 夏

第1話

「配信者交流パーティーのご案内?」

とある配信者事務所からの突然のメール。


 私が参加してもいいものなのか・・・。

 メールをいただいている以上、私次第ではあるのだろうけど、でも気が引ける。

 本気でやっているとはいえ事務所にも所属してないし、本業も別にあって副業として動画配信をしているという状況だ。


 でも・・・

「参加しよう――。」


 なんといっても、そのパーティーを開催している事務所は私の「憧れの人」が所属している事務所だ。

 彼に憧れて配信を始めた身の上、本人に会えるなんて思ってはいなかったけど、ここまで頑張ってきたのだから参加して一目見ても罰は当たらないだろう。


***


 パーティー当日、本業の終業時刻の関係で少し遅れての参加となった。


会場に入ると、一斉に視線が集まる。


 視線が痛い・・・。


 視線の中には最大派閥である主催事務所所属の配信者と思われる集団もあった。


 あの中に彼もいるのかな。


 慌てて会場に入ったため、改めて少し身なりを整える。

やっぱり場違いだったかなとか思ってしまう。


 すると、一人の男性がこちらに近づいてきた。


「こんばんは、初めまして。

 ライリー《Riley》という名前で動画配信をしてます!」


――――!!!!


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