詩集 僕なりの愛言葉

@yama28y

まえがき

はじめまして。創作活動をしている、喜多村やまと申します。今回の詩集は日常の中でひっそりと書き溜めた、感情のままに書いた作品です。読んだ皆さんの心に良い刺激を与え、明日への原動力となれば幸いです。     

                  

                  喜多村やま










キスの描写が描けません


キスの描写が描けません

文字としてしか入ってきません リアリティがないのです

描こうとすると恥ずかしいし、なんとか形になった文章は漫画チックなセリフとなって机上の紙の上


だから結局、キスの描写が描けません


体験するしかないないですか? とても切ない気持ちになります


しかし私はものかきです

いずれは描かねばなりません


誰か教えてくれますか? 

もっと官能的に、あなたを曝け出して 僕はあなたを知りたいから、まだキスの描写は描きません











速度制限

ある日、速度制限がかかった

動画も音楽も聴けない

仕方なくSNSをぼーっと眺める

スクロール また スクロール 飽きた

もう君のこと考えるしかないじゃないか

暇な休日 君を忘れて過ごしてたのに  どこにいるの? 僕のことなんて考えてないよな

君を想う回線に速度制限はかからない











すきやき


「あのさ、突然だけど好きだったんだ」

 押すか押すまいか迷ったテキスト

意を決して送信

「何が?」

予想通りの返信 いつも通りの短文

「ほらテレビでやってるすきやきがだよ」 

「ほんとだ! 美味しそう」

こうして「好き」は会話の中にに溶けてゆく

すきやきの焼き豆腐みたいに

いつまで煮込めばいいのだろう?


大切なことは言えないまま日常は続く










愛をさけぶ

誰にも聞こえない誰にもだろうし、

聞かれたくないから だから 

心の中で愛をさけぶね


好きだ! 大好きだ! 

心の支えになりたい!

君の理解者でありたい  

齢をとって、しわが増えても傍にいるよ

笑顔 したり顔 怒った顔 どんな君も好きだから

ゆっくりでいい そばにおいでよ

僕はずっと君のことが好きです











冷めたスープ


何を考えながら具材を刻んで どんなことを想いながらぐつぐつ煮込んだのか 

不機嫌だったのか さみしかったのか


エスパーじゃないから100%は計り知れないけど

テーブルで腕を枕に寝ている君と、

冷めたスープが教えてくれた

待っててくれてありがとう











独り

笑っても独り

泣いても独り

風邪をひいても熱を出しても独り

酒を飲み酔っても独り

眠れない夜も爽やかな朝も独り

独り暮らし 独り暗し

突然倒れて入院中も意外と独り


そして生命が終わるときあなたのもとへ会いにいく

そしたらきっと独りじゃなくなるよね











Rainyday


ねぇ、この雨が止んだら散歩しよう

ねぇ、この雨止んだら時きっと忘れるさ


心のモヤモヤ全部、雨が拐って虹が架かるから、だから笑って


土砂降りの後だって雷雨の後だって

もう希望しかないから


ねぇ、あの空晴れた

ねぇ、晴れ渡った

さぁ心軽くして出かけよう、あの街へ










あとがき

僕が創作活動を始めたきっかけは、宮沢賢治氏の

「銀河鉄道の夜」に出会ったことがきっかけでした。

 僕にとって、「銀河鉄道の夜」はとても幻想的で神秘的でした。読んでいくうちに世界観に引き込まれ、時間を忘れてしまうほどです。それでいて最後には考えさせられる。それで飽きることなく読破できました。

 これは宮沢賢治氏の他作品にも言えることですが、登場人物も色とりどりで読んでいてワクワクします。

 僕はこれまで述べた、宮沢賢治氏のような小説は到底書けません。でも僕が出会ったワクワクを僕の手で読者に届けたい、僕の創作活動で読者の背中を押したい。そう思って僕は創作活動を続けます。


                  喜多村やま

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