平凡OLの私が異世界で最強軍団を率いる理由

🦞🦞ロブスターパニック🦞🦞

第1話「平凡OLが異世界に召喚されちゃったってマジですか!?」」


「ああ、また終わらない書類の山か…」


私はデスクに広がる書類を前に、ため息をついた。


私の名前は今田カヨ、特に取り柄もない、どこにでもいる普通のOLだ。毎日同じような仕事をこなして、定時が来るのを待つだけのつまらない日々。たまに飲みに行くことが唯一の楽しみって感じ。


「カヨさん、今日も残業ですか?」


隣の席の広瀬さんが、疲れた笑みを浮かべながら話しかけてくる。広瀬さんは仕事ができるし、何よりもかわいい後輩だ。それに比べて私は、地味で目立たない。正直、自分がこの先どうなるのか、ちょっと不安になったりする。


その時だった。


「カヨさん! ちょっと助けてください!」


広瀬さんが突然、叫び声を上げた。見ると、彼女のパソコンの画面が真っ赤に染まり、何やら異様な文字が浮かび上がっている。


「え、何これ…?」


画面に映るのは、まるで古代の文字のような謎の記号。こんなもの、IT部門の広瀬さんですらお手上げのようで、パニック状態だ。


「もしかして…ウイルスとか?」


私がそう思った瞬間、突然パソコンの画面から強烈な光が放たれ、オフィス全体が真っ白に包まれた。


「えっ!?」


次の瞬間、私の意識は遠のき――そして、気がつくと見知らぬ場所に立っていた。


「ここ…どこ?」


周りを見渡すと、そこはまるでゲームやアニメで見るようなファンタジーの世界。青空の下、広がる草原、そして目の前には巨大な城がそびえ立っている。


「え、ここどこ…?」


信じられない状況に、ただ立ち尽くす私。これが現実なのか、それとも夢なのか、まったく分からない。だけど、この異世界での私の物語は、ここから始まることになる。


まさか、この平凡な私が、最強の軍団を率いることになるなんて、誰が想像できただろうか――。







  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る