シーユー・アゲイン!ネオンエイジ・バスターズ

山庭A京

プロローグ



――そうなったからには、仕方がない。



そんな言葉で人の命は返ってこない。


ぼくの父親の命も、目の前の〝彼〟の命も。



「……よくやったわね。利口だわ。お父様の聡明さを引き継いでいるのね……」



ぼくは拳銃を握っていて、その銃口から硝煙が空に向かって垂れている。

ここは墓地。死人が横たわるその地で、〝彼〟を撃った。〝彼〟に手をかけてしまった。


ぼくを正当化するかのように拍手をする女。〝彼〟に駆け寄り、泣き叫ぶ少女。

今のぼくは誰の味方でもなく、誰の敵でもない。


ぼくは、何をしてしまったんだろう。



――どうして、こんなことになってしまったのだろう。

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