第2話
私は、日本国民で、国籍も、戸籍も保有していて、当然に生来に基本的人権やら財産、プライバシーを保証される権利が在しており、対応する義務とかも課されているが、全部滞りなく果たしている…法的関係は健全で、齟齬はない…と、他の全国民と同様に、普通に言いたいところだが、現実には到底そうではない。著しい齟齬やら蹉跌やら、係争、裁判沙汰、殺人やら人権侵害やらの犯罪塗れなのが、無辜の一市民に過ぎない私という個人におけるきわめて特異な奇妙な事例である。そしてこれは公然の事実らしくて、あながちに被害妄想ではないたくさんの証拠やら証言があり、それをひたすら揉み消そうとしている何らかの犯罪組織あるいは陰謀?の存在が常識化している、らしい。…
冗談やフィクションではなく、単なる厳正な真実だ。
掌編・『亡命者』 夢美瑠瑠 @joeyasushi
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。掌編・『亡命者』の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
参加中のコンテスト・自主企画
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます