レガート王国物語【不死鳥と刻死蝶】

紅葉琴音

第1話 中央國条約。の廃棄物処理。

ここは異世界、ビーマナッツ大陸のとある場所。中央國。

そこの東にある少し栄えた国での、一瞬の歴史をふわっと一品書き残しておく。

レガート王国での喜劇の茶番劇だ。

ーーーー。聞いていってくれるだろうか。ーーー。。


主人公たちーーとある黄金の瞳と蒼銀の瞳を持つ双子が生まれる前の話からしていこう。


そのものは、レガート王国での近衛兵隊長をしていた。燃えるような赤い髪が美しくたなびかせた、黄金の瞳の“ドゥーリス“という逞しい男だ。美形でもあったので、老若男女問わず人気だった。人気だった上にそのことを鼻にかけず、真摯に自分の立場を受け止めていた。

その親友として相応しいのか、厭わしいのか、中央國の王族として生まれたのにもかかわらず、戦争で負けて生き残った、“ヘテプレスス”宰相。

彼は、中央國と戦争の際[ーーーどこの国も中央國の資源と水が必要だったのだーーーこれはまた今度話そう。]生贄として、第3王子の身分を捨ててこの地へとやってきた。そして城の重役と言いつつ、身柄拘束として、国民に晒されていた。

彼らは、身分も生まれも違うが、なぜか仲良くしていた。同じぐらい美形の鼻筋通った顔立ちが女貴族の間に黄色い声を感高くさせていた。それが彼らを強く結束させていたのかも知れぬ。



ーーその二人に色目を使うのは何も貴族だけではなかった。


ここ、、東の王国。レガート王国は女王制だった。彼女たち姉妹女王たちもそろそろ世継ぎが必要だった。

しかしながら、女王は子供を産めぬ身体だった。戦争で前に出過ぎたのだ。そういうわけで彼女は、自分の妹に後継ぎを託した。どちらかの世継ぎを受けろと。最後の妹への命令を下した。

妹は迷わず“ドゥーリス“を選んだ。

姉である女王“フィガロ“はどちらかというと中央國にもっと繋がりを強く売れるようなダシを出せるよう“ヘテプレスス“を選んで欲しかったが、妹の意思を尊重した。最も重要な相手の、、夫となるものたちへの意思は尊重していなかったようだが。


そして彼女たちが命令によって付き合って数年ごろ世継ぎは誕生した。男女の双子だった。男の子は妹王妃に似た、銀白の髪色と蒼が光る銀の瞳を受け継ぎ、女の子は、近衛兵隊長の赤い髪と黄金の瞳を受け継いだ。


そうして、この国の物語は始まる。


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