お気軽、悪魔召喚っ! ~魔界で最凶災厄の私、おかしな人間の高校生に召喚される。~

寺池良春

序章:私は最凶で災厄の夢淫魔

 私はこの世に生まれ、そしてこの世をせいするために育ったと言っても過言じゃない。

 夢淫魔サキュバスであり、他の夢淫魔達も寄せ付けない完璧なプロポーションの私。

 私の前では男悪魔達は私の前にひざまづき、そして女悪魔達は嫉妬で狂う。

 それだけじゃなく、私は魔界学校で全ての科目に関して高成績を残し、千年に一人の逸材として名を馳せた。


 故に私は『傾国くにくずし』の二つ名も持つ。

 もちろん学校で付いた二つ名、だ・け・ど♥


 そんなエリィートな悪魔の私。

 鈴鐘すずがね・ガラガラ・リィーン。


 今日も今日とて、男悪魔達を弄んであげようかしら。

 それとも、女悪魔達を嫉妬で狂わせてあげようかしら。

 フフフ―――、


 _\カッ!!!!/_


「―――っ!?」


 突然、私の部屋に光を放つ円形の物が現れてビックリした。

 急に出るんだもの。


 けど、出て来た光る円形のアレ。あれは魔方陣。

 それにこの形状は―――。


 馬鹿な人間ご飯が召喚を行ったみたいだわ。

 私の部屋に現れて少しビックリしたけど、人間界からの悪魔召喚ご招待なんて初めて……。

 ……フフッ、決めた。


 この魔方陣を張った人間の事、後悔しても後悔しきれないくらいに搾り取る事にしましょう。


 あっ、その前に書き置きを。

 …

 ……

 ………

 さてと。


 私は書き置きを残して魔方陣へと歩みを進め、中心へと立つ。


 さぁて、まずは無害アピールして油断させてから、私のお腹いっぱいに満たさせてもらいましょう。


 フフッ。待ってなさい。私のご飯。

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