未完成人~日々の恥は書き捨て
天川
第1話 上手い釣り方
某通販○活のCMで、某いとう○いこうさんが自虐を込めてユーモラスに語っていた、過去一売れなかったと言われている企画商品。
そう言われると気になるじゃないですか?
どれどれ、そんなに売れてないんだったら一つ買ってやろうじゃないか、と。
私めも、まんまとその誘いにつられて検索してみたんですよね。
モノが、何であるかも知らずに。
これってすごいことですよね。
ほしい云々じゃなく、物が何であるかも知らずにとりあえず見てみよう、何なら買ってやろうと思わせるこの手口、実に巧妙。
……私の拙作にも応用できないかしら、これ。
で、見てみたところ、どうやら男性向けの日傘だったらしいんですね。
なるほど、男も日傘を使う時代、そういう視点もあって良いかもしれないな、と思いつつお値段を確認してびっくり。
金11,000円也───
いや、傘にその値段は無ぇだろ!?
細部に拘ってるのは分かるが、日傘だよ? 実用品だよ??
……でも、私がオカシイだけで世間様の日傘はそんくらいするのかな??
とりあえず、日傘で検索してみると、やはりボリュームゾーンは2000円台。
うんうん、そんなもんだよねやっぱり。
売れなかったって、そりゃあんた当たり前ですよ。
そこで……いや、と、また改めて思う。
世の男性にとっては、傘にもこのくらいの金額をかけるのが実はかっこいいと思われているのだろうか。
もはや、私の感覚ではそれは傘ではなく嗜好品の領域なのだけれど。
実際、買ってもらったとしても勿体なくてあたしなら使えない。仕舞っておいて、普段は自分で買った980円のやつを使うと思う。
改めて、自分の感覚が世間とはズレれていることを思い知った出来事でした。
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