2024/08/29

前回につづき、『俳句ポスト365』への挑戦についてである。


『南風』のつぎの兼題は『夏休』で、『なつやすみ』と読む。


厳密には、これを『夏休み』と表記するのは反則なのだが、愚生は四句投稿し、すべて『夏休み』で統一してしまった。


それはともかく、今回も『初級者』レベルに四句投稿して、一句、水曜日の入選となった。


https://haikutown.jp/post/result/beginner-wednesday.php?k_no=299


今回も、たぶん、以上のアドレス先で、『九頭龍』とページ検索されると、愚生の入選作が読めるとおもわれるが、面倒くさいとおもわれるので、此処で、入選作および落選作をすべて公開させていただく。


入選作――


死んじやえの台詞の重き夏休み

(文脈から、少年期の夏休みを髣髴していることがわかるはずである。まだ死の重みを識らない少年は、不用意に、「死んじゃえ」と友人にいってしまったのだ。入選とはいえ、『台詞の重き』が説明的なので、応募後、『死んじやえといひ友の泣く夏休み』と改作しようかとおもったが、これでは陳腐か)


落選作――


中卒や『罪と罰』読む夏休み

(愚生は中卒で工場に勤務していた。そんななか、高校生の仲間たちは夏休みを愉しんでいるのだが、愚生は知性を高めようとドストエフスキーを読了した、という句である)


大観の『無我』そのまゝの夏休み

(『無我』は、茫然と佇立する子供をえがいた傑作である。こまかいことだが、『そのまゝ』は、正仮名として間違いで、『そのまま』が正しい)


きみがゐたわたしのゐない夏休み

(愚生は中卒なので、みなが高校生活で夏休みを謳歌しているとき、愚生だけが其処にいないというさびしさを詠んだ句である)

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