第12話 グリスファーの魔導師
着いたぞ、という声で起こされた。
力強い手で抱き起され、肩に担がれる。
僕を担いでいるのは、荷馬車を引いていた兵士の様だった。
見回すと兵士の数が少ない。
僕を担いでいる兵士に聞いてみる。
「ああ、半分以上はあの砦に残ってるさ。指揮官もそうだ。あの砦を軍用に改造するためにしばらくかかるだろうからな」
僕を担いだ兵士は、水辺の道を歩いて、その奥の小屋に僕を連れていく。
その小屋の中で僕は下ろされた。ここが、軍の魔導士の家?
ずいぶん質素だけど。
床にどさりと下ろされたミノムシ状態の僕は、緩い法衣を着た男と目が合った。
この人が魔導士なのか。
「話は聞いておる。こいつが尻から混乱魔法を出しているそうだな。封印するから、お前は出ていろ」
魔導士の男が兵士に言った。
「大丈夫ですか? わかってると思いますが、こいつの尻穴見ると魔法にかかりますから注意してくださいよ」
「わしをだれだと思ってるんだ。ウッドリバー出身の天才魔導士で、いきなりホワイトホースの首長にぜひうちに来てもらいたいと勧誘されたほどなのだぞ。小賢しいケチな魔法など効くものか。それより、一緒に居られるとお前が魔法にかかって暴れてしまうだろうが」
「じゃあ、外にいますので、よろしく」
そんな会話があって、兵士は出て行った。
魔導士がドアに鍵をかける。
「処置中に入ってこられて暴れられたらまずいからな」
そういう言葉には一応の理屈はあったけど、その表情はそれ以外に何か裏の考えがありそうに思えた。
その魔導士は、眉間にしわを寄せて、くくーと唸ると、自分の人差し指を見つめた。
はあ、と息を吐いた彼の指先に、小さな炎が燃えていた。
彼は僕に目を向けて、フンと笑うと、その指でランプに火をともした。
部屋の中が少し明るくなった。
すごく自慢げなのだけど、あれって、この世界ではすごい魔法だったのかしら?
僕のやってたゲームでは初歩の初歩みたいな魔法だったけど。
「さて、お前の名前は? 何処から来た?」
しゃがんだ彼の顔が近くなる。顔色が灰色っぽいな。
兵士たちとは種族が違うのかもしれない。
僕のやっていたゲームの尖った耳の種族を思い浮かべた。
「名前はジュンです。何処から来たのかは、よく覚えていないんです。記憶喪失かもしれません」
未だにミノムシ状態の僕が答える。
「そうか。まあいい。なかなかかわいい顔してるじゃないか。どれどれ」
彼はそう言うと、僕の緊縛を解き始めた。
ミノムシ状態からは開放されたけど、まだ僕の手足は縛られたままだ。
全裸で手足を伸ばして仰向けにされた。
彼がしゃがんで、僕の胸を触った。
「男だと聞いていたが、顔は女で、少し胸もあるようだな」
乳首を摘まれた。
キュンと快感が上ってくる。
「いい匂いだ。味もいいぞ。肌もしっとり、指に吸い付くようだ。お前は生まれついての男たらしだな。全身で男を引き寄せておる」
彼は僕の乳首に吸い付くと、舌を回すようにして味わった。
敏感な僕の身体がぴくんと跳ねる。
「そして包茎の性器、小さいな」
今度はペニスの先の包皮を摘まれた。
あっん。声が出てしまう。
彼は僕を抱きかかえて、ベッドに運んだ。
両手はバンザイ状態でベッドの柵に繋がれ、足の縄は解かれた。
その状態で、彼は着ているものを脱いで裸になった。
兵士たちと比べてスリムで筋張った体だった。
体毛は薄い。
しかし、その下半身にある彼のものは、すでに血管を浮かせてヘソにつかんばかりに勃起していた。ペニスは細目だけど、長さがすごい。
25センチ位あるように見えた。
何考えてるんだ? 魔法の封印って言ってたのに。
「アナルセックス、いつもやってたんだろう。ちょいと味見させてもらうよ」
そう言って彼は僕の身体にかぶさってきた。
乳首に吸い付いてくる。
両足を広げて肩に担がれる。
こんな状態ならお尻が見えないから魔法にもかからないというわけか。
彼の先端が僕の濡れた肛門を広げてゆるりと入ってきた。
どんな状況でも、そうなると僕のお尻は快楽の波動を僕に送ってよこす。
彼は独特の体臭だった。少し硫黄の臭いがする。
ぬるりとした汗ばんだ手が僕の左の乳首を摘む。
右の乳首はすでに彼の口の中だ。
舌をくるりと絡めて吸い付かれていた。
「おう、いいな。やっぱ美少年が一番だ。君のケツマン最高だよ。竿に吸い付いてくる。ぬるぬるじわじわとアナルがペニスをしごきあげるな。おまえ、こっちの方は素人じゃないな。いつも男を咥えこんでいたんだろ」
偉い魔導師もやっぱり男なんだな。
性欲の匂いがプンプンしてきた。
あ、あん。気持ちいいです、もっと奥まで犯してください。
僕は彼の興奮を高めるように、決まり文句を口にする。
彼がずっと腰を入れてきた。
本当に奥まで入ってくる。あの長さを根本まで入れられるのかな。
く、くー。奥に入ってくる。すごい。
今までのアナルセックスでは届かなかった部分まで犯されている。
奥を犯されれば犯されるほどに、もっと奥に入れてと言う気持ちになってしまう。
ああ、気持ちいい。僕は快楽の夢の中に沈んでいくみたいだった。
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