この小説の着地点

「君が好きだ」どうしようもなく

「今何してる?」他愛もないやり取り


時計の針が回るのを眺めていただけだったようだ

それでもひたすら同じ時を刻んだ


少しずつ書いていたものがある

君への手紙というよりも1つの小説のような形で


この小説が書き終わる頃きっと僕らは離れてしまう


「上京するの」君の言葉


離れるしかない

きっと僕ら遠く離れたらお互いが寂しくてダメになる


書き続けた、願わくば終わらないようにと


ただ、もうすぐ書き終わる

その頃に僕ら離れてしまう

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