小学六年生の片思い😌💓✨【小説】

野口マッハ剛(ごう)

けんくん、まなちゃん😊✨

 放課後の下校中、ボクはたまたま、まなちゃんのあとを歩いている。決してストーカーではない。でも、まなちゃんはボクに気付いてこう言った。


「けんくんは好きな人は居るの?」


 ボクはそれを聞いてカアッと耳や顔が赤くなるのを覚える。そんなことを急に聞くなよ。


「え? 居ないよ!」


 すると、まなちゃんはボクに近付いてこう言った。


「けんくん、モテそうなのにね?」


 ボクは頭からプシューとケムリが出そうなくらいに全身が熱くなる。そんなことを言っても、ボクは、まなちゃんのことを何とも思っていないからな!


「けんくん、一緒に帰ろう?」


「ふ、ふん。仕方ないな?」


 ボクの返事に、まなちゃんはクスクスしている。そんなことを言われたら、余計に意識をするじゃないか! もう!


「けんくんは優しいね」


「そ、そんなのじゃないよ?」


「ふふ」


 何だろう、まなちゃんは全てをお見通しのような気がする。そんなことはないか? 気のせい、気のせい。


 まなちゃんは身長がボクと同じくらい。


 二人、黒と赤のランドセルは、クラスメイトに見つかったら、からかわれるんだろうなぁ。並んで一緒に下校しているから。


 でも、悪くはないよ。


終わり😊✨

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小学六年生の片思い😌💓✨【小説】 野口マッハ剛(ごう) @nogutigo

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